「Firefox 12」正式版公開、アップデート時の確認を省略する仕組みを導入


Firefox 12

 Mozillaは24日、ウェブブラウザー「Firefox」の最新版となるバージョン12を公開した。Windows版、Mac版、Linux版がMozillaのサイトからダウンロードできる。既存ユーザーには、数日中に自動更新が適用される。

 Firefox 12では、Windows版の更新時にユーザーアカウント制御(UAC)ダイアログを表示しないようにする仕組みを導入。ユーザーがFirefoxのインストール時に一度許可を与えれば、以降はFirefoxの更新のたびにUACダイアログが表示されることがなくなる。

 機能面では、HTML5の動画や音声の再生時に表示されるコントローラーを改良。ウェブ開発者のための組み込み開発ツールには85以上の改良を実施している。

 このほか、新しいタブを開いた際の画面に、よく見るページの一覧を表示する機能を試験実装している。この機能はFirefox 13で採用予定となっており、Firefox 12では標準では無効になっている。

 セキュリティ面では、合計14件の脆弱性を修正。14件中7件の脆弱性は、重要度が4段階で最も高い“最高”とされている。

 法人向けの延長サポート版(ESR版)と、Android向けFirefoxについては、前バージョンからのセキュリティ修正を行ったバージョン10.0.4を公開した。Android版については現在抜本的な設計の見直しを行なっているため、新機能の追加などは行わないマイナーバージョンアップとなっている。

 メールソフトの「Thunderbird」についても、最新版となるバージョン12を公開した。Thunderbird 12では、グローバル検索の結果にメッセージの抜粋を表示するようにしたほか、RSSフィードの購読と全般的なフィード処理に関しての改善を実施。また、Firefox 12と同様のセキュリティ修正を行なっている。


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(三柳 英樹)

2012/4/25 12:43