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ヤフーがアスクルと資本提携、ECサイト「YASKUL(仮称)」を年内に開始


ヤフーの宮坂CEO(左)とアスクルの岩田社長(右)

 ヤフー株式会社は27日、アスクル株式会社との業務資本提携を発表した。ヤフーはアスクルに約330億円を出資し、42.6%の株式を保有する筆頭株主となる。両社は共同で、一般消費者向けのECサイトを年内にも立ち上げる予定。

 アスクルは、プラス株式会社の事業部としてオフィス用品のカタログ通信販売事業を1993年に開始。1997年にアスクル株式会社として分社化した。ヤフーでは、アスクルが5月に実施する第三者割当増資を引き受け、アスクルの42.6%の株式を保有する筆頭株主となる。株式の取得価額は329億9900万円。

 27日に行われた会見でアスクルの岩田彰一郎社長は、ヤフーとアスクルとの提携を「新たなスマートコマースの圧倒的ナンバーワンの誕生」と表現。アスクルでは現在20万点以上の商品を扱っており、全国に翌日までに配送する物流体制を整えているが、これにヤフーの集客力と決済システムが加わることで、両社が共同で構築するECサイトは日本ナンバーワン流通総額のスマートバリューチェーンになると説明。アスクルの5年後のターゲットとして、連結売上高5000億円超、連結営業利益200億円超を目指すとした。

 ヤフーの宮坂学CEOは、アスクルが扱っている事務用品や日用品などを一般消費者向けに販売するECサイトをヤフーとアスクルが共同で構築するとして、サイトの名称については、「まだこの名前でやるかは決まっていない」とした上で、仮称「YASKUL」と紹介した。

 また、これに伴って構築する日本最大級の物流拠点を、フルフィルメントサービスとしてYahoo!ショッピングやYahoo!オークションに出店する4万店以上のストアにも提供することを発表。これにより、合計1000万点以上の商品が翌日までに配送可能となる仕組みが整った、日本最大の売り場になると説明。この取り組みにより、EC市場そのものの拡大を目指していくと語った。

 サイトの開始時期については、「完全な形ではないかもしれないが、年内には開始したい」(宮坂氏)と説明。また、既にアスクルが子会社で展開している生活用品のネット通販事業「アスマル」との関係については、「今回の提携は幅広く一般に展開するものだが、アスマルは働く女性を支援するというミッションの事業であり、両者は併存するもの」(岩田氏)とした。

アスクルの品揃えとヤフーの集客力を結集 20万点以上の商品を翌日配送する最大規模のECサイトを構築
サイトの名称については仮称「YASKUL」と説明 物流拠点をYahoo!の出店者にも提供

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(三柳 英樹)

2012/4/27 20:52