Google、スマホに関する大規模調査の結果公表


 グーグルは、スマートフォンに関する大規模調査の結果を公開した。調査は、グーグルがIpsos、Mobile Marketing Association(MMA)と共同で実施したもの。各国のスマートフォンの普及状況と利用状況に関して調査した。

 設問項目は、スマートフォンやモバイルインターネットの利用状況、操作関係、モバイル広告、モバイルのローカル検索、モバイルショッピングに関するもの。本項では主に国内の調査結果を抜粋する。

国内普及率は20%、海外では6割を超える国も

 調査の結果、2012年のスマートフォンの普及率は全体で20%となり、昨年調査の6%から大幅に増加した。年代別では18~29歳が31%(昨年10%)、30~49歳が32%(昨年6%)となり、50歳以上は8%となった。

 なお、世界各国の普及率は、アラブ首長国連邦が61%、サウジアラビアが60%、ノルウェーが54%、オーストラリアが52%、スウェーデンと英国が51%と高い。

AndroidのシェアがiOSを逆転

 国内の端末プラットフォームでは、Androidが55%、iOSが39%、BlackBerry OSとWindows Phoneがそれぞれ1%ずつとなった。シェアを二分するAndroidとiOSは、2011年の調査では、Androidが14%、iOSが79%だった。

 年代別では、18~29歳はAndroidが49%、iOSが45%、30~49歳はAndroidが59%、iOSが36%、50歳以上ではAndroidが51%、iOSが41%となった。男女別ではAndroidの割合が高い中にあって、18~29歳の女性はAndroidとiOSが46%ずつで拮抗している。

スマホ利用者の8割超が1台目

 なお、現在利用しているスマートフォンが1台目と回答したユーザーは86%、2台目以上のユーザーは14%となった。スマートフォンの利用場所は、自宅が99%でトップとなり、外出先(86%)、店の中(75%)、職場(66%)などが続いた。スマートフォンを必ず持って出かけるユーザーは78%となった。

 スマートフォンでネットを使う理由は、「暇つぶし」が67%、「パソコンがないときの情報収集」が66%、「質問に対する迅速な回答」が57%と高かった。スマートフォンを使った1日あたりの接触回数は複数回が63%と圧倒的で、2~3回の20%を大きく引き離している。接続時間については、短い接続時間が55%、長い接続時間は21%となった。スマートフォンと一緒に利用するメディアについては、テレビが53%、別の端末によるネット利用が30%、音楽を聴くが26%だった。

検索結果、広告認知など

 スマートフォンの用途は、メールやWeb、検索、アプリが高かった。検索結果の閲覧状況については、最初のページのみ閲覧するユーザーが47%、2ページ目までのユーザーが36%となり、5ページまで閲覧するユーザーは6%と下がる。

 また、雑誌で目にした広告をスマートフォンで検索するユーザーは、「まったくない」が42%、「1カ月に1回未満」が20%、「1カ月に1回」が12%となり、この傾向はポスターやテレビも同様だった。

 スマートフォンでの広告認知度は「ときどき」(36%)、「ほとんど」(21%)、「毎回」(17%)、「ほとんどない」(16%)、「まったくない」(10%)の順になった。認知される場所は、「Webサイト」(48%)、「検索」(47%)、「アプリ内」(45%)が高い結果となった。ローカル検索を行った結果の行動についての設問では、「地図をチェック」(44%)、「店舗訪問」(42%)、「店舗のサイト訪問」(38%)が高かった。

ソーシャル利用、モバイルショッピングなど

 このほか、スマートフォンでソーシャルネットワークにアクセスするユーザーは、「毎日」が47%、「まったくない」が34%となった。モバイルショッピングの利用経験については、未経験は61%と経験者を上回った。利用しない理由については、パソコンの方が便利とする回答が7割近くを集め、圧倒的だった。


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(津田 啓夢)

2012/5/16 18:51