Amazon、「Kindle Fire」欧州展開の準備を開始～「さらなる国際展開も計画」

Kindle Fire

　米Amazon.comは20日、今夏より「Kindle Fire」向けアプリ登録を欧州で開始すると発表した。Kindle Fire向けアプリは、米国では昨年末から「Amazon Appstore」で提供されている。今回の発表は、AmazonがAppstoreを米国外で提供するための初めての発表となる。

　発表によれば、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペインの5カ国で今夏より、開発者がアプリの登録を行えるようになるとしている。また、「近い将来、さらに国際的に拡大する計画がある」としている。

　Amazonは、電子書籍端末の「Kindle」についてはすでに欧州でも発売している。今回の発表で、さらにタブレット端末であるKindle Fireを米国外で展開する計画が着々と進行していることが明確になった。

　また、これとは別にAppstoreの配布利用規約の改定も発表された。開発者が登録したアプリの配布開始時期の設定ができるようになるほか、利益分配比率を開発者が70、Amazonが30に簡易化することなどが公表されている。

　Amazonは、電子書籍の読書では目に優しいE-ink電子インクディスプレイのKindleを、それ以外のグラフィックが美しい雑誌、映画やテレビ番組、ゲーム、音楽、さらにはAmazonショッピングなどのコンテンツに関してはカラー液晶画面のKindle Fireを利用するといったすみ分けを行っている。