700MHz帯プラチナバンドは申請3社へ、電監審が答申


 総務省は、3.9世代の携帯通信サービス向けに割り当てられる700MHz帯の免許割り当てについて、NTTドコモ、KDDI(au)、イー・モバイル(イー・アクセス、EM)の申請3社の計画を電波監理審議会(電監審)に諮問、その結果、3社の計画が適当とする答申を受けた。

 “プラチナバンド”ともいわれる700MHz帯において、総務省は3.9世代の移動通信システム向けに新たな免許を割り当てる。5月28日にNTTドコモ、KDDI、イー・モバイルからの申請を受け付けたと発表されていた。

 今回、電波監理審議会から3社の申請が適当であるとの答申を受けた。これにより、当初予定の3枠が埋まることになった。審査内容についても公表されており、もっとも審査条件を充たしたのはNTTドコモ(5.5点)だった。KDDIとイー・モバイルは同数の3.5点で、差がついたのは、既存の電波利用事業者に対する終了促進措置の部分で、ドコモは2社よりも優位とされた。

 700MHz帯の募集3枠は、Lowバンド(718~728MHz、773~783MHz)、Middleバンド(728~738MHz、783~793MHz)、Highバンド(738~748MHz、793~803MHz)となっている。今回の審査の結果、ドコモは第1希望のMiddleバンドを、KDDIは第2希望のLowバンド、イー・モバイルは同じく第2希望のHighバンドに決まった。総務省では、6月中にも正式に新たな免許を認定する予定。


関連情報


(津田 啓夢)

2012/6/27 19:14