Windows 8発売記念店頭イベント～MS樋口社長「こりゃいける！　という手応え」

　株式会社ビックカメラは10月26日、ビックカメラ有楽町店でWindows 8発売記念イベントを開催した。

　マイクロソフトからは樋口社長と香山常務が出席。NEC、ソニー、東芝、パナソニック、富士通、レノボ各社から社長や事業部長が顔を揃え、元TBSアナウンサーで現在はフリーで活躍する小林麻耶さんもスペシャルゲストとして華を添え、開店前にビックカメラ恒例のくす玉割りも行われた。

ビックカメラ店頭イベントではおなじみ、くす玉割りでWindows 8発売を祝った。左から、ビックカメラ宮嶋社長、小林麻耶さん、日本マイクロソフト樋口社長

ピクチャーパスワードの画像には何を、との振りには「やはり、姪っ子ちゃんですかね～（笑）」とかわす小林麻耶さん	小林さんは、ゴルフのベストスコアが88で、いま8が一番お気に入りの数字だという。「コースの戦略を練るにもタブレットがあったらいいですよね」

●「13社から250以上の新製品。これだけ揃うのは世界でも日本だけ」

　日本マイクロソフト株式会社　執行役常務　香山春明氏は、「Windows 95以来のユーザーインターフェイス刷新になる。Windows 8はタッチ・インターフェイスに最適化し、われわれも新時代の象徴と位置づけている。ハードウェアは、着脱式、回転式などさまざまな革新的な製品が続々リリースされる。この点で日本は世界からうらやまれている。日本では13社から250機種以上が発売されるが、これだけ揃うのは日本だけ」と製品の充実ぶりを強調した。

　日本マイクロソフト株式会社　代表執行役社長の樋口泰之氏は、直前に秋葉原ヨドバシカメラでの店頭イベントがあり、くす玉割りから参加。「昨晩は前夜祭ということで、2000名を超える方にお越しいただいた。久方ぶりに秋葉原で大変な盛り上がりになりました」と前夜祭の賑わいぶりを紹介した。「昨日から今日の感触で、『こりゃいける！』と大変意を強くした」と手応えを述べた。

　「メーカーや販売店と協力して準備を重ねてきて、われわれもこの日を楽しみにしていた。Windows 8はタッチインターフェイスでも従来どおりのインターフェイスでも利用でき、製品も13社のパートナーメーカーから250機種以上が発売される。Windows 8によって市場を活性化させ、日本を元気にしたい。」（樋口社長）

日本マイクロソフト株式会社　代表執行役社長　樋口泰之氏	日本マイクロソフト株式会社　執行役常務　香山春明氏

●グループ3680名が「Windowsアソシエイト」取得、ソフマップの相談窓口も設置

　株式会社ビックカメラ　代表取締役社長　宮嶋宏幸氏は、「1年以上前からこの日を待ちわびていた。ビックカメラ、ソフマップ、コジマのビックカメラグループをあげて準備万端整えてきた」と挨拶。専門知識をもった販売員が店頭で製品説明ができるよう、マイクロソフトではWindowsアソシエイトという認定制度を設けて講習などを実施してきたが、ビックカメラグループでは3680名が資格を取得。3680名という数字については、樋口社長も「ダントツで多い」とコメントした。

　ビックカメラでは有楽町本店5階にソフマップのデジタルサポートカウンターを設置。Windows 8のインストールやパソコンの買い換え、下取りなど来店客の各種相談に応じる。

　Windows 8の与える売上へのインパクトについてビックカメラ宮嶋社長は、「Windows 8への期待や、アップグレードパスが早めに発表されたこともあると思うが、すでに足元の状況でも、パソコンの販売は前年を大きく上回るという状況になっている。これからいろいろな使用シーンに向けた様々なWindows 8搭載製品が発売されるので、非常に期待をしている。また、昨晩ソフマップでも秋葉原でイベントを行ったが、300名以上のお客様にお待ちいただいて、予想以上の手応えを感じたと聞いている。これからPC市場だけではなく、それに付随してスマートフォンやAV機器なども盛り上がってくるのではないかと期待している。これからWindows 8を中心とした店頭構成になっていくのではないかと考えている」とコメントした。

株式会社ビックカメラ　代表取締役社長　宮嶋宏幸氏	こちらもビックカメラではお馴染み、今回はWindows 8マン？

●主要メーカー6社が揃い踏み

　イベントには主要メーカーの社長や事業責任者もそれぞれWindows 8搭載製品を持って出席した。

　NECパーソナル・コンピュータ株式会社　代表取締役　執行役員社長　高塚 栄氏は、「Windows 95から数えて17年目の、インターフェイスの革命になる。メーカーとしても、この革命に対して、新しい商品を取揃えている」として、Windows RT搭載のコンバーチブルタブレット「LaVie Y」を紹介。「従来のラインナップにこうした新しい商品を加えて、われわれも革命を起こしていきたい」と挨拶した。

　ソニーマーケティング株式会社　執行役員専務　鈴木功二氏「ソニーならではのアプリケーションやサービスを付加して、PCの枠を超えたVAIOを提供していきたい」と挨拶。鈴木専務は、画面がスライドして立ち上がりノートPC型になるギミックを搭載したコンバーチブルタブレット「VAIO Duo 11」を紹介。「これに限らず、Windows 8のタッチオペレーションをふんだんに取り込んだVAIOをどんどん出していきたい」とした。ビックカメラで取り扱っているユーザーが好みに合わせて色やスペック、サポートを選べる、VAIOオーダーメイドもアピールした。

NECパーソナル・コンピュータ株式会社　代表取締役　執行役員社長　高塚 栄氏	ソニーマーケティング株式会社　執行役員専務　鈴木功二氏

　株式会社東芝　デジタルプロダクツ＆サービス社　デジタルプロダクツ＆サービス第一事業部長　長嶋忠浩氏は、コンバーチブルタブレットの「dynabook R822」をイチオシ製品として紹介。dynabook R822は、スライドとチルト機構をもち、ノートPC、フラットPC、タブレットという3Wayを実現しながら、Ultrabookの要件も満たした製品だ。「このほかにもたくさんの製品を取り揃えているので、ぜひ店頭で触ってみてお使いいただきたい」と新製品の魅力をアピールした。

　パナソニック株式会社　AVCネットワーク社　ビジネス・ソリューション事業グループ ITプロダクツビジネスユニット長　原田秀昭氏は、「今日はモバイルの進化という視点で歴史的な日。わたし自身も感動している。パナソニックは16年間Let's Noteを提供してきているが、さらにレベルアップした製品が出せるということで心を新たにしている」と挨拶。原田氏は、Let's Noteの新製品、電源ONのままバッテリー交換ができるコンバーチブルタブレット「CF-AX2」を紹介。「ビジネスのお客様にしっかり使っていただきたい」とした。

株式会社東芝　デジタルプロダクツ＆サービス社　デジタルプロダクツ＆サービス第一事業部長　長嶋忠浩氏	パナソニック株式会社　AVCネットワーク社　ビジネス・ソリューション事業グループ ITプロダクツビジネスユニット長　原田秀昭氏

　富士通株式会社　執行役員　兼　ユビキタスビジネス戦略本部長　兼　パーソナルビジネス本部長　齋藤邦彰氏は、「富士通のパソコンでは、Windows 8を10倍にも100倍にも活かせる『マイクラウド』を全モデルに搭載している」とクラウド基盤を活かした独自の「マイクラウド」サービス標準提供をアピール。世界最薄の防水タブレット「ARROWS Tab Wi-Fi QH55/J」を紹介し、「ほかにも液晶部分が外れるハイブリッド型の製品や視線でスクロールする機能を搭載したものなど、いろいろな新製品を取り揃えた。ぜひ店頭で手にとって見ていただきたい」と述べた。

　レノボ・ジャパン株式会社　代表取締役社長　渡辺朱美氏は、「Windows 8を最適に使うための革新的な製品をレノボでもたくさん用意させていただいた」として、中でも目玉といえる商品として液晶部が360度回転できる「IdeaPad YOGA 13」を見せ、体を自由自在に折り曲げられるヨガにちなんだ製品名の由来を合わせて紹介した。「この他にも、パネルがキーボードから取り外せるレタッチャブルなモデル、スタンダードなオールインワンノートPC、モバイル向けノートなど多数取り揃えたので、用途に合った製品を必ず見つけていただけると思う」とコメントした。

富士通株式会社　執行役員　兼　ユビキタスビジネス戦略本部長　兼　パーソナルビジネス本部長　齋藤邦彰氏	レノボ・ジャパン株式会社　代表取締役社長　渡辺朱美氏