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iOSアプリ「Google マップ」がついに登場、ストリートビューも見られる

 米Googleは13日、iOS向け地図アプリ「Google マップ」を公開した。App Storeから無料でダウンロードできる。iOS 5.1以降のiPhone/iPod touch(第4世代)をサポートしており、iPhone 5にも最適化されている。なお、iPadには最適化はされていないが、ダウンロードして使用することは可能だという。

 地図表示、店舗などのローカル検索、目的地までのルート検索およびナビゲーション、ストリートビューなどの機能をシンプルなユーザーインターフェイスで統合したのが特徴だ。

「Google マップ」iOSアプリ(提供:Google)
「Google マップ」iOSアプリ(提供:Google)

 iOSの標準地図アプリは、今年9月にリリースされたiOS 6において、かつてのGoogleマップからAppleの自社開発マップに切り替わったが、地図の間違いや情報の不足など品質の低さが指摘され、Appleが謝罪する事態にまでなっていた。Google マップのiOSアプリについてGoogleは、世界中のiPhoneユーザーから待ち望まれていたアプリだとし、40カ国以上/29言語で同時公開した。

新たに導入した「情報シート」画面でスポット情報を併せて表示

 地図表示はベクター方式となっており、拡大・縮小、回転などがスムーズに行える。二本指によるスワイプ操作も導入し、地図画面を二本指で下方向にスライドすると、地図を傾けていった斜め視点の表示になる。拡大していくと3Dの建物表示も表れ、その状態でズームや回転も可能だ。

 画面上部に配置した検索バーをタップすると、文字を何も入力しなくても検索候補のキーワードがサジェストされる。これは、ユーザーの検索履歴やデスクトップ版Google マップとGoogle アカウントにより連携・同期しているものだという。

 店舗名などで個別のスポットを検索した場合は、地図上の店の位置におなじみのピンが立ち、そのピンをタップすると画面下部に「情報シート」と呼ばれる領域が表れ、店の名前なども1つの画面上で確認できる。

 情報シートは今回新たに導入したもので、ここをタップすると、その領域が下からせり出して拡大する「ハイブリッドビュー」表示になり、住所や営業時間、定休日などのさらに詳しい情報が見られる。「通話」「共有」などのボタンもあり、その画面から店舗に電話をかけたり、メールなどで情報を共有できる。店舗付近の「ストリートビュー」や店舗内のパノラマ写真が見られる「おみせフォト」、ユーザー投稿による写真やクチコミ投稿にも情報シートからアクセス可能だ。

 一方、例えばラーメンや焼き肉などのざっくりとしたジャンルで検索した場合は、該当する複数の店舗の位置が地図上に示され、タップすることでピンが立ち、同様に情報シートから店舗名などを確認できる。情報シートを拡大したハイブリッドビューのままで画面を横にスワイプすると、そのまま別の店舗の詳細情報を次々に見ていくことが可能だ。

GPSと連動した音声ナビゲーション機能を搭載、渋滞状況も表示

 情報シートの店舗名の横には、移動手段のアイコンとそこまでの推定所用時間が表示されており、タップすれば詳しいルートが地図上に表示される。クルマのルートであれば、渋滞状況に応じてルートがオレンジ色や赤色に変化。渋滞を避けるルートに変えたい場合は、別の道路をタップするだけで、そこを経由するルートが即座に再検索されて表示される。ナビ開始ボタンをタップすれば、GPSと連動した音声ナビゲーションがスタートする。

 ルート検索は、クルマのほか、公共交通機関(鉄道およびバスにも対応)、徒歩の3種類を切り替えられる。検索結果が複数ある場合は、ルート詳細画面を横にスライドすることで別ルートを次々と参照していくことが可能だ。

 地図画面右端から内側へスワイプすると、「交通状況」「路線図」「航空写真」「Google Earth」というメニューがせり出して来るため、それぞれタップすることで地図の表示を切り替えられる。

 検索窓の右側には人の形のアイコンがあり、これをタップするとユーザーのプロファイル画面を表示。自宅、職場を登録しておけるほか、最近の保存・共有履歴も一覧表示されており、これらよく利用する場所までの現在地からのルートも即座に検索できる。

Googleマップ製品開発担当部長の牧田信弘氏

 グーグル株式会社の牧田信弘氏(Googleマップ製品開発担当部長)は、「マップの正確さと使いやすさ、ローカル検索の使いやすさがすべて1つのアプリに統合された。多くのiPhoneユーザーにダウンロードして使っていただきたい」とコメントした。

 また、Googleでは「日々、製品の精度を向上すべくエンジニアががんばっており、ユーザーからのフィードバックを重視している」とし、アプリから簡単にフィードバックを送信できる機能を取り入れたことも紹介した。端末を振るとフィードバック画面が表示され、地図の誤り、古い店舗が掲載されているなどの指摘、アプリそのもののバグや要望などを送信できるようにした。

 Googleは、iOSアプリ開発者がGoogle マップの機能を使用するアプリを開発できるように、「Google Maps SDK for iOS」の提供も開始する。

(増田 覚 / 永沢 茂)