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Windows 7にもIE10が近く提供開始か? 自動更新ブロックツールが先行公開

 米Microsoftは31日、Windows 7およびWindows Server 2008 R2向けに、Internet Explorer 10(IE10)の自動アップデートをブロックするツールキット「IE10 Automatic Update Blocker Toolkit」を公開した。

 IE10は、最新OSのWindows 8に搭載されているウェブブラウザーで、Windows 7とWindows Server 2008 R2向けにはIE10のRelease Preview版が2012年11月に公開されている。

 今回公開されたIE10 Automatic Update Blocker Toolkitは、今後IE10の正式版が公開され、Windows Updateによる自動配布が開始された場合に、自動アップデートをブロックするもの。IE9など過去のバージョンのIEでも同様のツールが提供されている。

 IEエンジニアリングチームの公式ブログでは、Microsoftではすべての顧客に対してできるだけ早くブラウザーを最新バージョンにアップグレードすることを推奨するとともに、組織に対してはWindows 7ユーザーのIE10へのアップグレードを制御できるアプローチを採用していると説明。ツールキットを使用していないユーザーについては、自動的にIE9からIE10にアップグレードされる予定だとしている。ただし、現時点ではWindows 7向けのIE10の提供時期や自動配布の開始時期などについては案内されていない。

 なお、IE10のRelease Preview版を利用している場合には、ツールキットを適用しても自動アップデートはブロックされない。また、IE9のブロックツールとは別のものであるため、自動アップデートを希望しない場合にはIE9のブロックツールに加えてIE10のブロックツールも適用する必要があるとしている。

(三柳 英樹)