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電通がYouTubeにマンガチャンネル開設、ドラゴンボール全巻を無料配信

 株式会社電通は4日、動画共有サイト「YouTube」においてマンガチャンネル「MANGAPOLO(マンガポーロ)」を開設した。電通が持つ国内出版社とのネットワークを生かし、出版社の正規コンテンツを配信していく。

マンガポーロのスクリーンショット(YouTube公式ブログより転載)

 第1弾として、集英社の「ドラゴンボール」全巻を、マンガの表現を生かしたフルカラー版の動画形式で無料配信する。第1部「孫悟空修業編」から第4部「サイヤ人編」まで、各部毎週1話ずつ更新する。対象言語は日本語と英語。

 米Googleは2012年11月、電通を含む国内パートナー13社が制作したオリジナル番組を配信するチャンネルを開設。電通はマンガポーロを53の国・地域で展開し、既存のファン層への情報提供や、世界中の潜在的な読者層にアプローチするのが狙い。

 Googleはパートナー企業に対して、YouTubeの将来の広告収入を見込んだ原資(金額は非公表)を付与。パートナー企業はこの原資をもとに、YouTube独占配信の動画を公開している。電通はこの原資を出版社に分配する。

 電通は今後、多くの出版社と共同でYouTubeの特性を生かした新たなマンガ表現の開発、作家とファンの交流や新人クリエーターの発掘など、多面的なコンテンツ展開によってマンガの新たな楽しみ方を創出したいとしている。

(増田 覚)