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Android向け「Firefox」最新版公開、WebRTCに対応、NFC端末では“バンプ”も

 Mozillaは17日、ウェブブラウザーの最新バージョンとなる「Firefox 24」のAndroid版を公開したと発表した。Google Playより無料でダウンロードできる。Android 2.2以上に対応しており、Mozillaで検証済みの対応機種の一覧をウェブサイトで公開している。

 ビデオ通話などのリアルタイムコミュニケーションをブラウザー上で行えるようにする「WebRTC」がAndroid版でもサポートされた。ユーザーのウェブカメラとマイクへのアクセスを提供する「getUserMedia」、1つのブラウザーから別のブラウザーへの通話を実現する「PeerConnection」、ブラウザー間でピアツーピアのデータ転送を確立する「DataChannels」という3コンポーネントをすべてサポートしている。WebRTCは、FirefoxのWindows版、Mac版、Linux版では6月からサポートされていた。

 このほかの新機能としては、NFC対応Android端末において“バンプ(端末同士を軽くぶつけること)”により、お気に入りのサイトや開いているタブを共有できるようになった。

 また、ウェブサイトや記事、動画の共有をTwitterやFacebook、メール、SMSなどで簡単に行える「クイックシェア」機能を搭載した。頻繁に利用しているサービスの共有アイコンがFirefoxのメインメニューに自動的に追加されるため、そのアイコンをワンタップするだけで共有できるとしている。

「クイックシェア」機能(Mozilla公式ブログより画像転載)

 ブログやニュースなどの記事を自動的に読みやすく整形して表示する「リーダー」モードでは、周囲の明るさに応じて背景を切り替える機能を追加した。暗い場所では背景が白(明るい色)・文字が黒(暗い色)の「ダークモード」、明るい場所ではその反対の配色の「ライトモード」に自動的に切り替わるほか、手動で設定することも可能だ。また、後で読みたいページがあった際に、URLバーのリーダーアイコンをロングタップすることで、リーダーモードに切り替えることなく、そのページを簡単にリーディングリストに追加しておけるようになった。リーディングリストに保存したページはオフラインで読むことが可能だ。

 このほか、脆弱性の修正も行っている。

「ダークモード」(左)と「ライトモード」(右)(Mozilla公式ブログより画像転載)

(永沢 茂)