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「iOS 7.1」公開、日本語男性のSiri追加、CarPlayや日本の祝日への対応も

脆弱性の修正はWebKitなど24項目

 Appleは10日、iOSの最新アップデート「iOS 7.1」のダウンロード提供を開始した。iPhoneを対応車種に接続して自動車内で安全・快適に操作できるようにする「CarPlay」に対応したほか、Touch ID指紋認証機能が向上するなどの機能改善や、セキュリティ修正が行われている。

 「Siri」では、日本語、中国語(北京語)、イギリス英語、オーストラリア英語において、さらに自然なトーンの男性および女性の声を追加。また、話し終わったタイミングを自動認識する従来の方法に加えて、ホームボタンを押したまま話しかけ、話し終わったタイミングでホームボタンを離すことで、Siriが聞き取るタイミングを手動でコントロールできるようにした。

 「カレンダー」では、多くの国において、その国の祝日が自動的に追加されるという。月表示でイベントを表示できるオプションも追加しした。

 このほか、「アクセシビリティ」のオプション設定の適用範囲を拡大するなどの強化を図ったほか、iPhone 5sにおいてはHDRを自動的にオンにするカメラ設定を追加。また、iPhone 4ではパフォーマンスが向上したという。

 iOS 7.1では多数の脆弱性の修正も行っている。含まれているのは24項目で、CVE番号ベースでは計41件に上る。特にWebKitについてはCVE番号ベースで19件が含まれており、細工された悪意のあるサイトを訪問することで、アプリが不正終了したり任意のコードを実行される可能性のある脆弱性を修正したという。

 このほか、オートフィル機能により意図せずにユーザー情報がサイト側に漏えいしてしまうSafariの脆弱性や、細工された悪意のあるPDF/TIFFファイルを開くことで、アプリが不正終了したり任意のコードを実行される可能性のあるImageIOの脆弱性、ロックスクリーンからFaceTimeのコンタクトにアクセスできてしまう脆弱性などを修正したとしている。

(永沢 茂)