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SMN、媒体向けの広告収益最大化プラットフォーム「PubMatic」を5月提供開始

 ソネット・メディア・ネットワークス株式会社(SMN)は23日、米PubMaticが提供するSSP「PubMatic」の日本市場での提供を、5月14日から開始すると発表した。

 PubMaticは、「SSP(Supply Side Platform)」と呼ばれる、広告を掲載する媒体が広告収益を最大化するためのプラットフォーム。世界6カ国で提供されており、日本ではソネット・メディア・ネットワークスとPubMaticが共同で提供する。

 広告主が広告配信効果を最適化するためのプラットフォームであるDSP(Demand Side Platform)と連携し、媒体社が直接販売する広告や、アドネットワークやアドエクスチェンジを通じた広告、リアルタイム入札(RTB)による広告など、複数広告枠の中から最適な広告を掲載する機能を提供する。

サービス体制
複数広告枠の中から最適な広告を掲載する

 状況を確認できるレポート機能や、付加価値の高い広告枠を広告主と1対1で取引するマーケットプレイス機能、必要な条件を設定して自社の広告媒体価値を維持するブランドコントロール機能、ワンクリックで広告の詳細を表示できる広告監視ツールなどを提供。日本市場向けには、リアルタイム入札(RTB)による配信広告のクリエイティブ事前審査機能や、日本円への通貨対応、ローカル時間への対応などの機能を追加。広告配信側との連携についても、既に対応している海外のアドネットワークやDSPに加え、国内のアドネットワークやDSPにも順次対応する。

レポート機能
プライベートマーケットプレイス機能
広告監視ツール
広告枠をリアルタイムで最適化
日本市場向け機能
連携する広告配信パートナー

 ソネット・メディア・ネットワークス代表取締役社長の地引剛史氏は、「日本に本物のSSPを」というコンセプトを掲げ、現状、日本では多くの媒体が複数のSSPを採用している状況になっているが、1つのソリューションですべてを解決できるものを提供したいと語った。

 PubMaticのRob Jonas氏は、米国のディスプレイ広告でRTBが占める割合は拡大を続けており、日本も今後大きく拡大することが見込まれていると説明。また、モバイルにおけるRTBの拡大も予想され、こうした状況に対応するためにはメディア側がSSPを活用することが必要だと訴えた。

(三柳 英樹)