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ネット・モバイル広告、スマホ向けを中心に堅調に推移、人材面の課題も浮き彫りに

 株式会社日経BPの「日経デジタルマーケティング」と株式会社D2Cは、「2014年企業のインターネット広告・モバイル広告利用動向調査」を共同で実施した。国内の上場企業および有力未上場企業を対象に5月にアンケートを実施、516社から有効回答を得た。

 広告の出稿状況では、2014年度の広告費を増額すると答えた企業が全体で22.9%、据え置きが51.0%。媒体ごとの予算配分でデジタル広告の予算を増やすと答えた企業は全体で24.1%。デバイス別では、PC広告が20.3%、スマートフォン広告は15.8%だった。

2014年度の広告/宣伝費見通し
2014年度の媒体ごとの予算配分見通し

 デジタル広告の中で、スマートフォン向けに出稿している企業の割合は、BtoB/BtoC企業全体で16.3%(前回:13.3%、前々回:10.9%)、BtoC企業のみでは31.0%(前回:28.1%、前々回:22.5%)と、増加傾向。また、フィーチャーフォン向けでは、BtoB/BtoC企業全体で9.1%(前回:8.3%、前々回13.2%)、BtoC企業のみでは18.5%(前回:18.3%、前々回27.8%)と、出稿率は下げ止まり傾向にある。

デジタル広告出稿状況(左:企業全体 右:BtoC企業のみ)

 今後のスマートフォン向け広告の見通しでは、BtoB/BtoC企業全体で23.3%(既存企業に加え、2014年度、2015年度での出稿検討中と答えた企業7%を含む)、BtoC企業のみでは46.0%(既存企業に加え、2014年度、2015年度での出稿検討中と答えた企業15%を含む)となり、スマートフォン広告出稿率がBtoC企業の半数弱程度まで拡大する可能性が出てきた。

スマートフォン広告出稿状況と今後の利用意向(左:企業全体 右:BtoC企業のみ)

 企業のスマートフォンサイト対応状況は、BtoB/BtoC企業全体で27.3%(前回22.9%、前々回15.9%)、BtoC企業のみでは44.5%(前回42.0%、前々回31.7%)と増加傾向が見られるが、スマートフォンアプリについては、BtoB/BtoC企業全体で12.0%(前回:10.3%、前々回12.0%)、BtoC企業のみでは17.0%(前回19.6%、前々回20.7%)と横ばい〜減少傾向となっている。

PCサイト/スマートフォンサイト/スマートフォンアプリの対応状況(左:企業全体 右:BtoC企業のみ)

 サイトトラフィック(PV/UU)におけるスマートフォン比率は、PVではBtoB/BtoC企業全体の19.2%、BtoC企業のみでは28.5%、UUではBtoB/BtoC企業全体の19.8%、BtoC企業のみでは28.4%。また、ECやデジタルコンテンツなどのオンライン売上では、BtoB/BtoC企業全体の17.1%、BtoC企業のみでは25.7%をスマートフォンからのアクセスが占めた。

サイトトラフィック(PV/UU)/オンライン売上におけるスマートフォン比率

 スマートフォンのマーケティング活用における課題については、BtoB/BtoC企業全体で「投資効果が合うか判断できない」(32.2%)、「担当者不足」(32.0%)、「リードする人材がいない」(26.4%)、「予算が確保できない」(26.2%)が上位となっており、予算面・人材面での課題が見られる。また、BtoC企業のみでは「担当者不足」(42.5%)、「リードする人材がいない」(31.5%)、「予算が確保できない」(31.5%)、「知見/ノウハウが少ない」(30.5%)と、人材面の課題が大きく見られた。

 デジタル広告を中心に広告宣伝費を増額する企業が増え、利用者が増えているスマートフォンへの対応が進んでいる一方で、予算面や人材面での課題も浮き彫りになった。

(山川 晶之)