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Amazon、Kindleデジタル教科書に本格進出〜AppleのiBooksと異なり、AndroidやPCでも利用可能

 米Amazon.comは22日、デジタル教科書をKindle Direct Publishing(KDP)プラットフォームで販売するための新セグメント「KDP EDU」と、教科書作成ツール「Kindle Text Book Creator」ベータ版を発表した。

 KDP EDUで配布・販売されるデジタル教科書は、Amazon Fireタブレット端末やiOS/Android/Mac/PC上のKindleアプリで読むことができる。なお、E Ink電子ペーパー搭載のKindle電子書籍端末には対応しないと明記している。

 Kindle Text Book Creatorは、Windows 7以降とOS X 10.8以降に対応し、現時点で対応している言語は英語のみだ。

 デジタル教科書分野ではAppleが「iBooks」で先行している。しかし、iBooks書籍はiOS/Mac上でしか利用できないのに対して、KDP EDUはそれ以外にAndroid/Windows PCでも読めることが大きなメリットになる。

 iBooksとの別の相違点は、Kindle Text Book Creatorでは元となるPDFファイルが最低1つ必要となることだ。その意味で、すでにPDFファイルが存在している既存出版社や、画像やグラフを多用しているPDFファイルを利用している教師などがすぐにリッチなデジタル教科書を販売するための便利なプラットフォームと言えそうだ。

 Kindle Text Book Creatorでは、PDFファイルを読み込み、重要な概念を分かりやすく際立たせるために複数の色を使ってハイライトを付けることができる。また、重要な文章、画像、ブックマークを自動的にまとめて講義ノートを作成できる。この講義ノートは、教師以外に、利用者の学生も資料を追加していくことができる。このほか、暗記に役に立つフラッシュカード、定義の確認やWikipedia検索のための辞書機能も利用できる。

 Kindle Text Book Creatorを利用した場合、出版プラットフォームはKindleに限定され、KDPの利用規約が適用されるとしている。

 Amazonは、Kindle Text Book Creatorがベータ版である理由として、今後の機能追加予定を挙げている。正式版では音声、動画、その他のインタラクティブな機能などを追加予定だとしている。また、そのために著者や教育関係者からのフィードバックを求めているとしている。

(青木 大我 taiga@scientist.com)