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楽天市場の偽サイト・偽メールに注意、確認された偽装サイトは2500件以上

 楽天株式会社は、ショッピングモール「楽天市場」や楽天市場のショップを偽装したサイトが多数確認されているとして、こうしたサイトにアクセスしたり、個人情報の入力などを行わないよう、ユーザーに注意を呼び掛けている。

 偽サイトは、楽天市場や楽天市場のショップのデザインを模倣したもの。偽サイトで買い物しようとすると、同様に楽天市場を模した偽のフォームで個人情報やクレジットカード情報の入力を求められる。また、検索エンジンの広告などで、楽天と関係あるかのようにして偽サイトに誘導する例も確認されているという。

 楽天が公表しているURLのリストによると、偽装サイトの数は2月16日時点で2500件以上に上っている。楽天ではユーザーに対して、接続先のURLを確認し、偽サイトにはアクセスしないよう注意を呼び掛けている。

偽サイトの例
偽の入力フォームの例

 また、2月10日からは「楽天市場を装った迷惑メール」を受け取ったという報告が、多くのユーザーから寄せられている。

 メールの差出人は「myinfo@rakuten.co.jp」、件名は「2015/2/10日付ご注文No.*****」で、「invoice_10_02_2015.rtf」というファイルが添付されている。

 このメールは、2014年12月にも多く確認された請求書を偽装したメールで、添付されているファイルの画像をダブルクリックすると不正プログラムが実行される。実行してしまった場合、ウェブブラウザーのプロキシ設定が変更されることで、不正なサイトに誘導されるなどの危険がある。

 楽天では、こうしたメールに記載されたURLにアクセスしたり、添付ファイルを開かないよう注意を呼び掛けている。

(三柳 英樹)