片岡義男の全著作を電子化する計画、まずは「スローなブギにしてくれ」など100作品

　株式会社ボイジャーは、小説「スローなブギにしてくれ」などで知られる作家・片岡義男の全著作を電子化する計画を発表した。第1弾となる100作品の配信は7月1日から順次開始する予定。ボイジャー直営の「BinBストア」をはじめ、複数の電子書籍ストアで販売される。価格は1作品250円（税別）。

配信作品のイメージ

　片岡氏の小説は現時点で判明しているものだけでも580作品を数えるという。小説以外のエッセイや評論も含めるとさらに数は増えるが、ボイジャーではこれら全著作を数回に分けてリリースしていく計画。

　電子化は作品の発表年代順に行う。第1弾ラインナップには、1974年発表の第1作「白い波の荒野へ」のほか、映画化された「スローなブギにしてくれ」「彼のオートバイ、彼女の島」「ボビーに首ったけ」などが含まれる。なお、第2弾・第3弾の配信スケジュールは現時点で未定としている。

　また、片岡氏が撮影した写真のアーカイブ化も進められており、将来的にはこれらの素材を活かした新作なども計画されているという。

　ボイジャーは東京国際ブックフェア（7月1日～4日）に出展予定。7月4日16時15分からは片岡氏を招いての無料セミナーも開催される。

第1弾配信作品のリスト