在京民放5社共同の無料見逃し配信サービス「TVer」が10月始動

　日本テレビ放送網株式会社、株式会社テレビ朝日、株式会社TBSテレビ、株式会社テレビ東京、株式会社フジテレビジョンの在京民放5社は、テレビ番組を広告付きで無料ネット配信するサービス「TVer（ティーバー）」を2015年10月より共同で開始すると発表した。各局が1週間に10本程度の番組をラインナップし、テレビ放送終了から1週間程度、オンライン視聴できるようにする予定。

「TVer」のロゴ。名前の由来は「新しいスタイルでテレビを視聴する人たち（＝TVer）」とのこと

　テレビ番組を放送後にネット配信する、いわゆる“見逃しサービス”は近年一般化しており、アニメを筆頭に、ドラマやバラエティにもジャンルが拡大。これらの動画は、ヤフー系の「GYAO!」や各放送局が独自に構築している動画配信サイトなどを通じて視聴できるようになっている。

　見逃しサービスを在京民放5社が共同で実施する計画については、民間放送連盟が2014年9月に行った会長会見で明らかにされていた。また、今回発表したプレスリリースでは、ネットサービスの多様化やスマートフォンなどの普及を背景に、メディア環境が大きく変化していると指摘。テレビ番組を簡単・無料で楽しめるの方策として、TVerを開始するに至ったという。

　民放5社ではTVerについて「キャッチアップサービス」という呼称を用いている。また、民放5社共同の公式サービスとも位置付けており、違法動画配信の撲滅にも繋げたいとしている。

　TVerは2015年10月スタート予定だが、ティザーサイトはすでにオープンしている。専用フォームから申し込めば、サービス開始案内をメールで受け取れる。サービス運営は株式会社プレゼントキャスト。

　TVerでは番組をPC／スマートフォン／タブレットを使って視聴できるようになる見通し。各放送局が1週あたり10番組程度を配信する方向で調整中という。