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古川享氏がパソコン秘史を綴った書籍発刊、Episode 1としてアスキー時代

 株式会社インプレスR&Dは、元マイクロソフトの古川享氏執筆の書籍「僕が伝えたかったこと、古川享のパソコン秘史」を発刊した。価格(税別)は、電子書籍版が1400円、プリントオンデマンドによる印刷書籍版が2200円。電子書籍版のフォーマットはEPUB3/Kindle Format8、印刷書籍版の仕様はA5判/モノクロ/本文232ページ。

 「Episode 1 アスキー時代」と題し、1970年代後半、古川享氏がアスキーに入社した前後のPC黎明期から、1986年に日本法人であるマイクロソフト株式会社の社長に就任するまでの時代を扱う。また、同氏と深くかかわったPC業界の立役者8人の寄稿も掲載。「昔を懐かしむ方に、ITの歴史を学びたい方に、これからのITを担っていく若者に勇気を与える応援のメッセージとして出版する」としている。

目次

・アスターインターナショナルでのアルバイト
・秋葉原、マイコンショップという文化の発祥地
・手作りだったヒット本『BASIC Computer Games』
・仕事2割、遊び8割、そこから様々なソフトウェアが生まれた
・世界初のラップトップコンピュータM100開発秘話
・日本の初代パソコン代表機PC-8001の試作機
・PC-98の陰になったPC-100の悲哀
・DOS/Vが標準になったパソコンの一番長い日
・辛くも勝利、PC-98搭載BASICのライセンス攻防戦
・UNIXの日本語化
・日本のパソコン史の金字塔、シフトJIS誕生の舞台裏
・マイクロソフトが作って売ったApple ⅡのZ-80ソフトカード
・CP/MとMS-DOS、運命の分かれ道
・ビル・ゲイツがWindowsの開発を決意した瞬間
ほか

特別寄稿

・イノベーター達は秋葉原で出会った(檜山竹生)
・それは「How to CP/M」から始まった(村瀬康治)
・MSX参加せず、PCエンジン誕生(後藤富雄)
・古川さんとNAVI(服部清幸)
・NEC-BASIC vs Microsoft BASICの舞台裏(吉崎武)
・「古川君」の時代(土田米一)
・MSXのお話(山下良蔵)
・“ギーク”にいちばん近い概念は“カワイイ”だと思う(遠藤諭)

(磯谷 智仁)