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【使いこなし編】274回

大切な写真に、もう一段階の安心を。バッファロー「おもいでばこ」のデータをバックアップする

 スマートフォンで撮った写真や動画を、iCloudやGoogleのクラウドに保存していると、すぐに容量が足りなくなってしまう。そこで、容量が大きな外付けストレージを接続してバックアップする方法を、第254回から実践してきた。第261回からは、バッファローの「おもいでばこ」という、スマートフォンの写真・動画のバックアップおよび整理・再生が簡単にできる製品を見ている。

気軽に使えるデジタルフォトアルバム、バッファロー「おもいでばこ」シリーズ「PD-2000」の使い方を実践中だ

 今回は、「おもいでばこ」本体のバックアップを行ってみよう。電子機器に不意のトラブルが起こる可能性は常にあるが、スマートフォンやデジタルカメラから写真・動画をバックアップした「おもいでばこ」から、さらに外付けストレージにバックアップし、2段階のバックアップとしておけば、2台同時にトラブルが起こる確率はかなり低くなり、安心感が高まる。

「おもいでばこ」に外付けHDDを接続して、データのバックアップを行う

3.5インチの外付けHDDにバックアップする

 外付けストレージにもさまざまな種類があるが、今回は3.5インチの外付けHDDを使う。

 主なストレージメディアにはSSDとHDDの2種類があるが、SSDはHDDよりもアクセス(データの書き込み/読み出し)が高速である代わりに価格が高い。今回のバックアップのようなケースは、頻繁なアクセスを行わないため、低速でも低価格で買えるHDDが向いている。また、SSDよりはHDDの方が長期間の保存に向くとされており、その点からもHDDの方がいい。

 外付けHDDには、ポータブル向けとなる2.5インチのディスクを採用した製品と、据え置き型となる3.5インチのディスクを採用した製品がある。前者はコンパクトで、持ち運んでの使用に向く。また、デバイスと接続するUSBポートから電源も取れるため、扱いが簡単なことも特徴だ。後者は大型で、電源も別に接続する必要があるが、同じ容量では3.5インチの方が安く買える。

 バッファローでは、「おもいでばこ」のバックアップには、同容量のポータブル型または据え置き型のHDDを推奨している。同じバッファローのHDDを買うなら、「おもいでばこ」のウェブサイトの「動作確認済みハードディスク一覧」も参考にして選ぶといいだろう。

ポータブル用途向けの2.5インチHDDと、据え置き型の3.5インチHDDの比較

「おもいでばこ」背面のUSBポートに接続

 外付けHDDは、「おもいでばこ」の背面にあるUSBポートに接続するようにする。前面側にあるUSBポートは写真取り込み専用でバックアップには使えないので注意しよう。外付けHDDを接続すると、「おもいでばこ」のホーム画面に[バックアップ・復元]というメニューが表示される。

「おもいでばこ」の背面にある「バックアップ機器」と記されたUSBポートを使う
このように外付けHDDを接続する。3.5インチなので電源のACアダプターも接続する
外付けHDDを接続するとホーム画面に[バックアップ・復元]というメニューが表示されるので、これを選択する

 [バックアップ・復元]画面では、[スケジュール設定]で自動バックアップの頻度を設定できる。毎日はもちろん、毎週の曜日、合わせて時刻の設定ができる。

[バックアップ・復元]画面では、[スケジュール設定]で自動バックアップの頻度を設定可能
バックアップの頻度を設定する

 このスケジュールの設定をして、外付けHDDを接続したままにしておけば、後は定期的にバックアップが実行されるようになる。電源は、赤のLEDが点灯するオフの状態で放置しておいて構わない。設定が終わったら[今すぐバックアップ]を選択し、初回のバックアップを実行しておくといいだろう。

初回バックアップとして[今すぐバックアップ]を選択する
確認画面で[はい]を選択
バックアップ中
バックアップが完了すると、前回のバックアップ日時が表示される

復元も簡単に行える

 完了したバックアップからは、本体側にデータを復元できる。もしも「おもいでばこ」が壊れてしまった場合には、新しい「おもいでばこ」を購入し、バックアップが保存されている外付けHDDを接続して復元の操作をすれば、故障前の状態に戻すことができる。

復元をするには、[バックアップ一覧]を選択する
リストから最新のバックアップを選んで、リモコン中央の選択ボタンで[復元]を選ぶ
本体にデータがある場合には、削除するか残すかの選択ができる
復元中
復元完了。ホーム画面に戻ると復元されているはずだ

PCにデータを取り込むことも可能

 なお、外付けドライブにバックアップされたデータは、隠しフォルダー「.Omoide.bak」内に保存されている。写真と動画は、「.Omoide.bak/(数値)/photos/(数値)」内のフォルダーに分類されているので、新しい「おもいでばこ」を用意しなくても、PCがあればデータをPCに取り込んで救出できるので、安心してほしい。

バックアップされたデータは、隠しフォルダー「.Omoide.bak」内に保存されている。この画面はmacOSで、キーボードの「Command+Shift+.(ピリオド)」で隠しフォルダーを表示させた状態だ

 今回で、「おもいでばこ」の実践はいったん終わりにする。「おもいでばこ」は、Androidはもとより、iPhoneのLive Photosも含めて、家族のスマホの写真と動画を手軽に残しておけるデバイスだ。うまく使いこなして、大切なスマートフォンの写真と動画を安全に長く残しておいてもらいたい。

今回の教訓(ポイント)

「おもいでばこ」は外付けHDDを接続した自動バックアップができる
大切な写真をなくさないためにもバックアップは必ず設定しよう

村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。