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Yahoo!ショッピング、シニア向けUIとなるアプリ「らくらく通販」リリース、文言やボタン分かりやすく、「カート」ではなく「買い物カゴ」
(2015/12/16 11:37)
ヤフー株式会社は16日、ネット通販サービス「Yahoo!ショッピング」をシニアや初心者でも簡単に使えるようにしたアプリ「らくらく通販」のAndroid版をリリースした。iOS版も近日中にリリースする。
60歳以上を対象としたユーザーインタビューを繰り返し、シニアのほか、ネットショッピングに不慣れなユーザーでも分かりやすいシンプルなUIを開発した。
具体的には、文字を大きく表示するとともに、ボタンはタップしたことが分かりやすい配色にした。これまでYahoo!ショッピングで普通に用いられてきた文言も、どういう機能かがすぐに分かる表現に変更。例えば「カート」は「買い物カゴ」、「カートに入れる」は「この商品を買う」、「注文履歴」は「前に買った商品」、「カテゴリ」は「売り場」といった具合だ。「戻る」ボタンもアイコンだけでなく、文字で「戻る」と表示する。
取り扱い商品はYahoo!ショッピングと共通だが、らくらく通販のトップ画面に表示する「売り場」は、特にシニアによく購入されているという「食品」「ドリンク、水、お酒」「コスメ、香水」「家庭用品」「ダイエット、健康」など11のカテゴリに絞った。キャンペーンバナーなども一切排除し、シンプルなデザインとなっている。その一方で、「前に買った商品」ボタンを上段に大きく表示し、定期的に購入する商品へアクセスしやすくした。
検索結果画面では、商品名がいかに長くとも、省略せずに表示するのも特徴。ネットショッピングでは、本来の商品名だけでなく、セールス文句や送料などの説明文まで含めて商品名として設定されていることが多いが、スマートフォン向け画面では一定の文字数を超えた部分を「...」といったかたちで省略する仕様にしている場合もある。ヤフーによると、ユーザーにインタビューの結果、シニア層においては、文章が途中で切れていると不安になり、注文をためらってしまうとの意見があったのだという。
個々の商品の詳細ページは、基本的には通常のYahoo!ショッピングの縦長のページだが、分かりにくくさせる要素は排除。その商品以外の商品のレコメンドを非表示としている。一方で、通常はショップの会社概要の中にある連絡先電話番号を、商品ページの下部に追加し、1タップでスマートフォンから電話で問い合わせられるよう設計。シニアがネットショッピングをする際の不安材料の解消を目指したという。
ヤフーによれば、現在のYahoo!ショッピングのユーザーは30~40代が中心。らくらく通販アプリで50代以上のシニア層における利用拡大を狙う。