アイ・オー、USB機器共有やフィルタリング対応の無線LANルーター


 アイ・オー・データ機器は、理論値で最大300Mbpsの通信が可能な無線LANルーター「WN-G300DR」と、最大150Mbpsの通信が可能な「WN-G150R」を4月下旬から順次発売する。標準価格は「WN-G300DR」が9765円、「WN-G150R」が6510円。

 「WN-G300DR」は、IEEE 802.11b/g/nに準拠。また、本体にUSBポートを備え、USB接続型のHDDやプリンター、光学ドライブをつないで、LAN上で共有できる「net.USB」機能を用意する。

 「WN-G150R」は、IEEE 802.11b/gに準拠した製品だが、11n技術の利用で最大150Mbpsを実現する。通信速度と「net.USB」機能を搭載しない点以外の仕様は、「WN-G300DR」と同等になる。


WN-G300DRWN-G150R

 2製品ともにネットスターのフィルタリングサービス「悪質サイトブロック ファミリースマイル」の機能を搭載しており、ルーターに接続したPCやデジタル家電、ゲーム機などを機器ごとにフィルタリング設定を行なえる。利用開始日から1年間は無料。以降はアイ・オーの直販サイトで販売する1980円の更新ライセンスを購入することで継続して利用できる。また、フィルタリング機能の有効無効、ライセンス期限切れの状態は、本体に備えるステータスランプで確認できる。なお、ルーター機能がオフになっている場合には、フィルタリング機能は利用できない。


「WN-G300DR」本体背面「WN-G150R」本体背面。下部の配色がWN-G300DRと異なる

 無線LAN面では、無線LAN設定システム「WPS」やSSIDの複数設定、混信の少ない無線LANチャネルを自動で選択する「自動チャネル設定」などを用意。無線LANセキュリティは64/128bitのWEP、WPA/WPA2-PSK(TKIP/AES)をサポートした。

 また、ストリーミング専用SSIDに接続した無線LAN子機の通信帯域を優先的に確保する「おまかせムービー」も備え、「ひかりTV」などの映像配信サービスを快適に視聴できるとしている。このほか、ルーターモードとハブモードを自動または手動で切り替え可能な「オートブリッジ」機能、ECO機能として本体ランプを消灯できる機能、IPv6パススルー、VPNパススルー(IPSec/PPTP)、DMZホスト機能、ダイナミックDNS機能なども搭載する。

 有線インターフェイスは、WAN側に10BASE-T/100BASE-TX×1ポート、LAN側に10BASE-T/100BASE-TX×3ポートを搭載。本体サイズは、2製品ともに約132×57×200mm(幅×奥行×高)。重量は「WN-G300DR」が約250g、「WN-G150R」が約240g。


「WN-G300DR」の底面ポート口。左側にUSBポートを備えるこちらは「WN-G150R」の底面ポート口

 USB接続型の無線LANアダプターとのセットモデルも発売する。標準価格は「WN-G300DR」のセットモデル「WN-G300DR-U」が1万2075円、「WN-G150R」のセットモデル「WN-G150R-U」が8295円。

 このほかアイ・オー・データ機器では、IEEE 802.11b/g/nに準拠した無線LANルーター「WN-GDN/R3シリーズ」、対応するWiMAX通信アダプターを装着して、WiMAXを介したインターネット接続が可能な無線LANルーター「WMX-GW02A」などの価格改定を4月1日付で実施した。


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(村松 健至)

2010/4/1 13:46