リコー、オンラインストレージ「quanp」のiPhone無料アプリ公開
株式会社リコーは、オンラインストレージサービス「quanp」のiPhoneアプリ「quanp for iPhone」を6月10日に公開した。App Storeから無料ダウンロードできる。
「quanp」はリコーが提供するオンラインストレージサービスで、最大容量1GB/送信するファイルの最大サイズが100MBまでのトライアルコースは会員登録のみで無料で利用できる。
今回無償提供を開始した「quanp for iPhone」を使うことで、quanp上に保存したファイルをiPhoneで閲覧できる。画像のみでなく、PDFファイルも閲覧可能。
また、「quanp for iPhone」を起動して、「quanp for iPhone」の操作メニューからiPhoneのカメラで撮影した静止画や動画を、オンラインストレージ上に自動アップロードすることも可能。iPhoneからアップロードおよびダウンロードする場合は、対象のファイルをまとめて指定することができる。
起動画面 | プレイス一覧。「プレイス」はタグ付けのようなもので、自由に設定可能。1枚の写真やファイルに複数のプレイスを設定できる | プレイスを選択すると、ファイルのサムネイルや容量が確認できる |
画像のみをサムネイル表示したところ。画面下にはファイル交換やカメラ機能、ボイスメモ、設定のメニューが表示されており、いつでも切り替えできる | 画像のプレビュー画面。この画面から、画像をBluetooth通信で交換したり、画像にコメントを付けたり、画像を送信したりできる | PDFファイルも閲覧できる |
写真や資料の交換にも利用でき、iPhoneのBluetooth機能を使って、iPhone同士でオンラインストレージのquanp上に保存したファイルを転送できる。オンラインストレージ上でなく、iPhone内に保存した画像や動画、連絡先については、quanpの会員IDを持っていなくても「quanp for iPhone」アプリをインストールしていれば、Bluetooth通信により、ファイルの受け渡しができる。
メール添付による画像送信などでは写真画像の解像度が自動的に調整され、小さい画像が送られることが多いが、「quanp for iPhone」では、オンラインストレージからのダウンロードや送信、またiPhone同士でファイルを送受信する際も、元のファイルサイズのまま、画質を落とさずに転送するのが特徴のひとつとなっている。
このほか、ボイスメモ機能も装備。iPhone標準のボイスメモでは録音時間に制限があるが、「quanp for iPhone」では録音時間の制限などはなく、メモリ容量の許す限り録音できる。録音したボイスメモはquanpにアップロードできる。
Bluetooth通信でのファイル交換画面。交換を選ぶと、BluetoothでほかのiPhone端末を探す。交換相手もquanpをインストールしている必要がある | 他のiPhoneが見つかると、表示される | Bluetoothで接続後、送信するファイルを指定する。iPhone内のカメラロールに記録された画像、連絡先、それにquanp上に保存したファイルが選択可能だ |
「quanp for iPhone」の動作環境は、iPhone 3G/3GS、iPod touch(第2世代以降)。OSはiPhone OS 3.1以降。
quanpには前述の無料のトライアルコースのほか、2つの有料コースがある。月額300円のスタンダードコースは、最大容量10GB/送信可能なファイルサイズ最大500MBで、携帯アプリのquanp.mobileやメールのアップロード、ファイル共有が可能。月額980円のクオンタムコースは、最大容量100GB/送信可能なファイルサイズ最大1GBで、quanp.mobile、メールのアップロード、ファイル共有が可能なほか、電話でサポートが受けられるテレフォンサポートが付いている。
関連情報
(工藤 ひろえ)
2010/6/11 11:00
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