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エストニアが行政サービスの100%電子化を達成。最後に電子化されたのは“複雑で感情的に繊細なプロセス”
2025年1月28日 17:50
エストニア共和国は1月27日(現地時間)、行政サービスの電子化を100%達成したことを発表した。これまで99%の電子化を実現できていたが、最後に電子化したのは離婚に関する申請だという。
同国は、ヨーロッパ北東部に位置するバルト三国の一国であり、1991年にソビエト連邦から独立。国土面積は日本の9分の1ほどで、人口は約136万人。国土に2000以上の島々を持ち、地域や居住エリアが離れて点在していることもあって行政サービスの電子化を進めてきた。
これまで、世界初の電子住民プログラム「e-Residency」や、選挙における電子投票システム「i-Voting」の導入などを進めてきており、2024年12月に離婚届の電子化に対応し、行政サービスの100%電子化を達成した。
同国のe-Residencyのウェブサイトでは、「最後にデジタル化されたサービスは、複雑で感情的に繊細なプロセスである離婚です」「カップルはデジタルで申請書を提出し、最小限のストレスで離婚を完了できるようになりました」として、センシティブな手続きに対し、革新的な取り組みを行ったと説明。対応後、2025年1⽉6⽇までに届けられた310件の離婚申請のうち、約53%にあたる165件が電⼦申請されているという。
- Estonia: 100% digital government services, with divorce as the final step
https://e-estonia.com/estonia-100-digital-government-services/