「ESET」ライセンス版が「V4.2」に、クライアント管理ソフトも刷新


 キヤノンITソリューションズ株式会社は、企業や教育機関向けのセキュリティソフト「ESET Smart Security」およびウイルス対策ソフト「ESET NOD32アンチウイルス」ライセンス製品の最新版「V4.2」を3月1日に発売する。同梱されるクライアント管理ソフト「ESET Remote Administrator」も最新版「V4.0」となった。

 ESET Smart SecurityおよびESET NOD32アンチウイルスの最新版では、ネットワーク経由で受信するデータのウイルススキャン処理を最適化したことにより、画像ファイルのダウンロードやストリーミング動画の受信時のパフォーマンスが従来比で37%向上したという。ファイルアクセスにおけるスキャンエンジン処理のパフォーマンス向上も図った。

 また、CDなどの外部メディアに作成したブータブルイメージからPCを起動してウイルスの検査や駆除を実施する「レスキューCD」のオプションとして、レスキューCD起動時にIPアドレスなどのネットワーク設定を組み込むことが可能となった。これにより、レスキューCD起動時にコマンドを利用したネットワーク設定を行う必要がなくなる。

 ESET Smart Securityのみの機能としては、家庭内LANや公衆無線LANなど接続するネットワークごとに異なるファイアウォールルールを設定できる「ファイアウォールプロファイル」を追加。新たに搭載した「プロファイル自動切り替え」機能との連携により、接続するネットワークごとに自動的にプロファイルを切り替えられる。

 ESET Remote Administratorは、クライアントPCを効率的に管理するための機能強化を図った。具体的には、指定したIPアドレスやコンピューター名などの条件によって、接続されたクライアントPCを自動的にグループ分けするパラメータグループ機能や、ポリシールール設定の作業負荷を軽減する各種ウィザード機能を新たに搭載し、大規模企業での運用にも柔軟に対応できるようになったという。

 ESET Smart Securityの1ライセンスあたりの価格(10~24ライセンス時)は、企業向けが5360円、教育機関向けが2680円、官公庁向けが4020円。ESET NOD32アンチウイルスの1ライセンスあたりの価格(10~24ライセンス時)は、企業向けが3710円、教育機関向けが1855円、官公庁向けが2783円。いずれも購入ライセンス数が増えれば割安になる。


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(増田 覚)

2011/2/9 12:24