G Data、Androidタブレット向けのウイルス対策アプリ発売


「G Dataモバイルセキュリティ for Android Tablet」トップ画面

 G Data Software株式会社は2日、Androidタブレット向けのウイルス対策アプリ「G Dataモバイルセキュリティ for Android Tablet」を発売した。Android 2.0以上に対応しており、Android 3.x(Honeycomb)でも動作確認済み。

 G Dataウェブストアでダウンロード販売し、価格は1年1デバイス用ライセンスが999円、2年1デバイス用が1980円。なお、「G Dataインターネットセキュリティ」などPC向けG Data製品のユーザーは、無償で利用可能だ。

 ウイルスやワーム、トロイの木馬、スパイウェアなどへの対策機能を備えており、アプリやファイルのダウンロード時のリアルタイムスキャンのほか、オンデマンドスキャン、スケジュールスキャンが可能。G Dataによれば、同社のスキャンエンジンはAndroidを狙うウイルスの検出にも強いとアピールしている。

 さらに、インストールしている各アプリのデータアクセス権限をチェックできる「アプリ監視」機能を搭載しているのが特徴。各アプリの通話開始、メッセージテキストの送付、インターネットアクセスなどの許可状況を一覧で表示・確認できる。


スキャン画面「アプリ監視」機能

 G Dataによると、Androidタブレットに特化したウイルス対策アプリは世界初。同社ではすでに、Androidスマートフォン向けのウイルス対策アプリ「G Dataモバイルセキュリティ」を提供している。アプリの性格上、画面サイズなどに依存するような部分はなく、現時点では両製品とも機能はほぼ同じだという。

 あえて異なる製品として展開するのは、Android OSがスマートフォン系のAndroid 2.3(Gingerbread)とタブレット系のAndroid 3.0(Honeycomb)に分かれて進化していくことを考慮したため。将来、G Dataモバイルセキュリティで、スマートフォン向けとタブレット向けで別々の機能強化などを図れるようにしたかたちだ。

 また、タブレットについては、3G通信に対応していないWiFiモデルの端末も出てくるとし、端末メーカーなどが自社タブレット製品向けに独自展開するアプリマーケットなど、Android Market以外の提供チャネルが必要と指摘。アプリ販売方法など、WiFiモデルのユーザーも簡単に導入できるような対応を検討していくという。

 そうした取り組みに先立ちG Data Softwareでは今回、クリエイティブメディア株式会社と共同でキャンペーンを展開する。クリエイティブメディアのAndroid OS搭載タブレット「Creative ZiiO」シリーズおよびメディアプレーヤー「Creative ZEN Touch 2」シリーズのユーザーに、G Dataモバイルセキュリティ for Android Tabletを無料でプレゼントする。


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(永沢 茂)

2011/9/2 18:03