AndroidよりもiPhoneの所有者のほうがプライバシー公開しているとの調査結果
NTTレゾナント株式会社は11日、インターネットアンケートサービス「gooリサーチ」においてスマートフォン所有者1573人を対象に実施した「スマートフォンにおけるプライバシー意識」に関する調査の結果を発表した。
利用しているアプリやサービス上で自分のプライバシー情報を公開している人は44.1%、公開していない人は55.9だった。公開している情報として最も多かったのは「日常生活や趣味、仕事などの個人的な情報」の28.7%で、以下は「個人名」が20.9%、「位置情報(今いるお店なども含む)」が18.1%、「関心のあるコンテンツ(音楽、映画、Webサイト等)」が10.9%、「写真(自分、家族、友人等が写っているもの)」が9.6%、「ほしいもの」が8.5%、「会社名・職種・職歴」が6.4%と続く。
公開率を所有端末別にみると、iPhone所有者(824人)では49.5%、Android端末所有者(749人)では38.2%となっており、iPhone所有者の方がプライバシー情報を公開しているという。
公開しているプライバシー情報(全体) |
公開しているプライバシー情報(所有端末別) |
男女で公開率に差はなかったが、男性では「個人名」「位置情報」の公開率が女性よりも高く、女性は「日常生活や趣味、仕事などの個人的な情報」の公開率が男性よりも高いなど、公開する情報に差が見られた。年代別では、年齢が低くなるにつれて公開率が高くなり、20代の公開率は6割を超えた。一方、60代以上は3割にとどまったとしている。
プライバシー情報の公開範囲は「友人・知人など範囲を限定して公開」としているケースが多く、特に「個人名」「写真」「会社名・職種・職歴」といった個人が特定されやすい情報については、「不特定多数に対して公開」とした割合を上回った。一方、位置情報については、範囲限定と不特定多数がほぼ同じだったが、「公開範囲は分からない」(自覚していない)が2割と、他の項目よりも多かった。
プライバシー情報の公開範囲(全体) |
プライバシー情報の公開範囲(所有端末別) |
プライバシー情報を公開する理由として多かったのは、「交友関係が広がるから」の36.9
%、「とくに理由はない・結果的に公開していた」の27.1%、「自分を知ってもらいたいから」の26.9%など。公開しない理由としては、「トラブルが不安だから」の63.2%、「誰が見ているか分からないから」の49.7%、「公開するメリットが分からないから」の46.4%などが上位。
なお、スマートフォン所有後のプライバシー情報の公開頻度の増減については、「変わらない」が68.2%、「増えた」が30.0%、「減った」が1.9%。スマートフォンの所有をきっかけにプライバシー情報を共有するようになった変化が見えると指摘している。
調査は5月30日・31日、gooリサーチの消費者モニターのうち2月時点でのスマートフォン所有者を対象に、非公開型インターネットアンケートで実施した。回答者の所有端末はiPhoneが52.4%、Android端末が47.6%。所有期間は1カ月未満が1.0%、1カ月~3カ月未満が12.5%、3カ月~6カ月未満が28.3%、6カ月~1年未満が25.3%、1年~2年未満が22.8%、2年以上が10.1%。性別は男性が71.9%、女性が28.1%。
関連情報
(永沢 茂)
2011/10/11 18:09
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