携帯オーディオプレーヤー「Creative ZEN Style M」シリーズにウイルス混入


 クリエイティブメディア株式会社は20日、同社のポータブルオーディオプレーヤー「Creative ZEN Style M」シリーズの一部製品にウイルスが混入している可能性があると発表した。

 混入の可能性があるのは、2011年6月発売の「Creative ZEN Style M300」と「Creative ZEN Style M100」。20日現在、購入者からの報告で1台、出荷前在庫13台で混入が確認されているという。同社では該当製品の出荷を停止。購入者に対しては、ウイルスチェックを行うよう呼び掛けるとともに、フリーダイヤルによる専用相談窓口も設置した。

「Creative ZEN Style M」シリーズ

 フラッシュメモリに「Autorun.inf」「Boot.exe」として、ワーム型およトロイの木馬型ウイルスが混入していた。ただし、ウイルスは既知のものだという。PCにインストールしているウイルス対策ソフトの定義ファイルが最新状態であれば、同製品をPCに接続した際にウイルスが検出されるとしている。

 検出名称はウイルス対策ベンダーによって異なり、Autorun.infが「Mal_Otorun1」「Win32/Autorun!inf」「Generic!atr」「Trojan.Autorun.LT」など、Boot.exeが「TROJ_CORELINK.D」「Win32/Almanahe.E.dll」「W32/Almanahe.c」「Win32.Almenahe.B」など。

 ウイルスが検出された場合は、「Creative ZEN Style M」シリーズの内蔵メモリ全体をスキャンして、検出されたウイルスを隔離するよう案内している。一方、最新のウイルス定義ファイルでも検出されなかった場合は、問題はないため、安心して使用してほしいとしている。


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(永沢 茂)

2012/1/20 18:20