「Kinect for Windows」商用パッケージ発売、SDK正式版も公開


 米Microsoftは1日、「Kinect for Windows」の商用パッケージの出荷開始を発表した。日本を含む12カ国での販売が予定されており、米国での希望小売価格は249ドル。米Amazon.comなどですでに注文の受け付けが開始されている。1日には、Kinect for Windowsのソフトウェア開発キット(SDK)とランタイムの正式版(バージョン1.0)も公開した。

Kinect for Windows

 Kinectはもともと、Microsoftの家庭用ゲーム機「Xbox 360」向けに、体の動きをカメラで追うことによりゲームを操作できるコントローラーとして発売された製品。同種のセンサーとしては安価で高機能だったことから、KinectをPCに接続して利用するためのソフトウェア開発を行うユーザーも現れた。

 Microsoftでも、2011年6月に「Kinect for Windows SDK」ベータ版の提供を開始。非商用アプリケーションの開発や学術・研究などでKinectをWindowsで活用できるようにするとともに、2012年の早い段階で商用利用可能な製品を提供することを発表していた。

 Kinect for Windows SDKの正式版は、4台までのKinectを同時に利用できるようになり、40センチの距離の物体を認識できる「Near Mode」などの新機能が追加されている。

【追記 15:00】
 日本マイクロソフト株式会社は2日、日本国内においてシネックスインフォテック株式会社、ソフトバンクBB株式会社、ダイワボウ情報システム株式会社、株式会社ハピネットの4社の流通パートナーを通じて順次販売を開始すると発表。また、直営オンラインストア「Microsoft Store Japan」でも2万4800円で販売を開始した。


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(三柳 英樹)

2012/2/2 13:23