パピレス、作成した電子書籍の公開・編集ができるサービス「upppi」
upppi |
株式会社パピレスは17日、ユーザーが作成した電子書籍の公開・編集をオンラインで行えるプラットフォーム「upppi(ウッピー)」のベータサービスを開始した。利用は無料。
「upppi」は、ユーザーが作成した電子書籍(EPUB形式またはテキスト形式)のファイルをアップロードして、一般に公開できるサービス。アップロードした作品はウェブブラウザー上で閲覧できるため、読者側で特別なアプリをインストールする必要はない。PCだけでなく、スマートフォンやタブレットのウェブブラウザーにも対応する。
ユーザー登録することで、良いと思った作品に評価の星を付けることや、作品への感想や意見をコメントとして書き込むことが可能。また、作品やコメントを通じて興味を持った他のユーザーをフォローすることもできる。
作者の側では、コメントなどで得たフィードバックを元に、公開した作品を何度でも改訂することが可能。改訂した各バージョンのファイルはサーバー側に保持され、随時閲覧できる。作品の編集(改訂)権限は複数のユーザーに付与することができ、作品の公開範囲は「一般公開(誰にでも閲覧可)」「制作者がフォローしている相手にのみ公開」「非公開(制作者および編集権限ユーザーのみ閲覧可)」から選択できるため、オンラインで複数人のチームで編集作業を行いながらのコンテンツ制作も行える。
当初は無料作品のみの公開の場となるが、今後は作品の有料販売機能を追加予定。また、人気を集めた作品や作家については、パピレスの運営する電子書籍配信サイト「電子書店パピレス」や「電子貸本Renta!」での商業デビュー可能なスキームを検討していく。また、賞金付きの公募型作品コンテスト「第1回upppi電子書籍大賞(仮)」の実施も予定する。
EPUBの対応形式はEPUB 2.0に準拠するが、当初の対応機能(タグ)とCSS再現性は限定的なものとなり、今後、各ブラウザーの状況とユーザーの要望に応じて随時機能を拡充する予定。また、オンライン上での電子書籍制作機能についても提供を検討していく。
関連情報
(三柳 英樹)
2012/4/17 15:27
-ページの先頭へ-