ネットエージェント、SSL通信に対応したスマホアプリの動的解析ツール

　ネットエージェント株式会社は17日、スマートフォンアプリの悪意のある挙動を検出するための動的解析を行う「スマートデバイスアプリ解析ツール」を発売した。iOS 5.0以降、Android 4.0以降、Kindle Fire HD、PS Vitaに対応する。携帯電話キャリアやデバッグ会社などを対象に販売し、年間約30件の売り上げを見込む。料金は個別相談。

　不正に個人情報を抜き取ったり、root権限を奪うなど、悪意のある挙動を検出する上で必須となる「動的解析」を実施する環境を提供するツール。通常のパケット解析では得られないSSL通信の内容まで含めた、アプリケーションの動的解析を行える。ツールは解析サーバー、SSL通信解読サーバー、専用スイッチ、専用無線LANルーターがセットになっている。

　ネットエージェントによれば、不正なアプリの多くは暗号化通信を行なっており、従来のパケット解析では悪意のある挙動を検出するのが難しかったという。