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経済産業省、電力・ガス・ビル分野のサイバーセキュリティ演習を実施

 経済産業省は4日、電力、ガス、ビルの3分野について、官民共同のサイバーセキュリティ演習を実施すると発表した。

 経済産業省では、重要インフラや工場プラントで使用される制御システムの稼働停止や破壊を狙ったサイバー攻撃が世界的に多数出現しているという背景を説明。電力、ガス、ビルの3分野について、民間の協力も得て、演習用模擬システムを用いて、実際にインシデントが発生した場合の課題を検証するサイバーセキュリティ演習を国内で初めて実施する。

 電力分野では株式会社日立製作所の大みか事業所で3月12日に、ガス分野ではアズビル株式会社の研究開発拠点藤沢テクノセンターで2月5日、6日、14日、15日に、ビル分野ではアークヒルズ仙石山森タワーで2月25日に、それぞれ事業者や業界団体、制御システムベンダーなどが参加して演習を実施する。

 今後の取り組みとしては、制御システムに対する攻撃への対応強化を引き続き図っていくため、演習で得られた課題などをもとに、宮城県多賀城市に構築中の「東北多賀城技術センター」が中心となって、より安全な制御技術の研究開発などの取り組みを官民で連携して進めていくとしている。

(三柳 英樹)