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「Made in TOHOKU」ブランド創出へ、復興デパートメントがものづくり支援

 ヤフー株式会社が事務局を務めるプロジェクト「復興デパートメント」は11日、東北のものづくり支援の取り組みを開始すると発表した。伝統的な銘品や特産物などに新たな角度からスポットを当て、東北の新たなブランド創出を目指すという。

 復興デパートメントは、 被災地の中小企業によるネット通販参入を支援するプロジェクトとして2011年12月に発足。パートナーとしては、ソフトバンクモバイル株式会社、株式会社インテリジェンス、株式会社ミクシィなど19社・団体が名を連ねている。

 今回、Eコマースを活用して復興を支援する従来の取り組みを拡大。東北の新しいブランド創出に向けてものづくりを支援する。「被災地のためにモノを購入したい」ではなく、「あの商品だから買いたい」と、購入者の意識が変わる取り組みを行いたいという。

 まずは、福島の現状を発信する「女子の暮らしの研究所」と、社会の活性化を目指す「DENTSU GAL LABO」、復興デパートメントの3者が共同で、現地の伝統工芸品を使用した小物アイテム(=ピース)を制作・販売する「FUKUSHIMA PIECEプロジェクト」を開始した。

 同プロジェクトでは福島の女子が「カワイイ」を切り口に、小物アイテムを制作・販売。第1弾商品として、「福島の現状に耳を傾けてほしい」という想いを込め、福島の伝統工芸である会津木綿を使用したピアスを販売する。

 また、石巻市にあるステイブルー株式会社を中心に、新しいブランド「hiyuca(ヒユカ)」を発足。第1弾商品として、石巻市、気仙沼市、女川町の生産者が作るトートバッグを販売する。

 FUKUSHIMA PIECEプロジェクトとhiyucaの商品は、いずれもECサイト「復興デパートメント」から購入できる。復興デパートメントは今後も、「Made in TOHOKU」を合言葉に、生産者や企業と連携し、東北の新しいブランドづくりに取り組むとしている。

(増田 覚)