ニュース

Skypeの公式ブログやTwitterアカウントが「シリア電子軍」に乗っ取られる

 米Microsoft傘下のSkypeが1日、サイバー攻撃を受け、Skypeのソーシャルメディアアカウントが一時、「シリア電子軍」なるグループに乗っ取られた状態になっていたことをセキュリティ機関などが伝えている。ただし、Skypeによれば、ユーザー情報には侵入されていないとしている。

 米SANS Technology InstituteのInternet Storm Center(ISC)によると、Skypeの公式ブログに1日、「Microsoftの電子メール(Hotmail、Outlook)を使わないでください。彼らはあなたのアカウントを監視し、政府にデータを売っています」といった、反NSA/反Microsoftのメッセージが掲載されていたという。

 また、英Sophosでは、同様のメッセージがSkypeの公式Twitterアカウントに投稿されたことを伝えている。このほか、Facebookアカウントなどにも攻撃者がアクセスできたことを示す証拠があるとし、これらのアカウントが共有パスワードで運用されていたか、Skype従業員のメールアドレスが侵入を受けたのではないかとみている。

 一方でSophosでは、300万人以上のフォロワーを抱えるようなSkypeがなぜTwitterあるいは他のアカウントで二要素認証を使っていなかったのかとして、Microsoftに疑問を投げかけている。

(永沢 茂)