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ご当地キャラ「大崎一番太郎」、キャラデータの著作権を放棄
3Dモデルデータをクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの「CC0」で公開
(2014/1/31 06:00)
東京都品川区にある大崎駅西口商店会のマスコットキャラクター「大崎一番太郎」は、キャラクターの3Dモデルデータをクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで一切の著作権行使を放棄する「CC0」として公開。キャラデータの改変・商用利用までを無償で解放した。
大崎一番太郎は、これまでもクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づき、キャラデータの利用を解放していたが、今回CC0としたことで、営利目的の利用や改変も自由に行えることになった。大崎一番太郎のデザイナーは犬山秋彦氏、デザイン権利者は大崎駅西口商店街となっている。
今回の著作権解放は、経済産業省の「平成25年度我が国情報経済社会における基盤整備事業(CG・VFX産業クラウド活用・高連携実証事業)」の一環として始まった、二次利用および改変可能な3Dモデルデータをクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づき公開・共有するプロジェクト「Ark Project」の試みとして行われたもの。大崎一番太郎は同プロジェクトで公開するデータ第一弾となり、モデルデータはGitHub上で公開されている。
「Ark Project」で公開されるデータは各協賛企業や団体から提供を受け、キャラクターモデルの骨階層やファイル名フォーマットが統一された、使用・管理・検索のし易い3Dモデルデータとなっている。Ark Projectでは、自由に創作に使える3Dモデルデータを統一フォーマットで提供することにより、3Dモデルデータを使った創作活動や自己表現が活発化に行えるようにすることを目的としている。
大崎一番太郎が3Dモデルデータを自由に利用できるようライセンスを無料解放した理由については、大崎一番太郎自身が「NAVERまとめ」で詳しく説明している。それによると、大崎一番太郎は、大崎駅西口商店会のPRと地域活性化を目的として制作されたキャラクターであり、ライセンスを解放することでキャラクターが広く利活用され、より多くの人に「大崎」を知ってもらうことができるのではないかと考えたという。