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「Windows 8.1 Update」の適用期限、企業ユーザーは8月まで延長

 米Microsoftは16日、Windows 8.1向けのアップデート「Windows 8.1 Update」について、企業ユーザーについては米国時間8月12日まで適用を猶予すると発表した。

 また、企業向けのWindows Server Update Services(WSUS)を通じたWindows 8.1 Updateの配布については、一部環境で不具合があったため配布を一時停止していたが、不具合を修正し、WSUS経由での配布を再開した。

 Windows 8.1 Updateは、マウスやキーボードでの操作性改善や、Internet Explorer 11(IE11)へのIE8互換モードの追加などを行うアップデート。4月9日から配布を開始しているが、今後配信するセキュリティ更新プログラムを適用する場合は、Windows 8.1 Updateを適用していることが必要だと案内しており、事実上、Windows 8.1 Updateの適用が必須となっている。

 Microsoftでは、リリース後のモニタリングやフィードバックなどから、企業ユーザーについてはWindows 8.1 Updateの展開に時間が必要だと判断したと説明。WSUSやWindows Intune、System Center Configuration Managerといった製品で更新を管理している企業のPCについては、Windows 8.1 Updateの適用を米国時間8月12日まで猶予し、その間は未適用のPCにもセキュリティ更新プログラムを提供するとしている。

 一方、個人ユーザーについては従来の説明通り、今後の更新プログラム適用にはWindows 8.1 Updateの適用が必須となる。Windows 8.1 Updateを適用していない場合、Windows Updateの適用可能な更新プログラムとしてはWindows 8.1 Updateのみが表示され、Windows 8.1 Updateを適用しないとその後の更新プログラムは表示されないという。

 Microsoftでは、Windows 8.1 Updateは標準設定では自動適用となるため、ほとんどのユーザーは問題ないが、手動で更新プログラムを適用している個人ユーザーは、5月14日の月例セキュリティ更新プログラム配布までに、Windows 8.1 Updateを適用してほしいとしている。

(三柳 英樹)