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Windows 8.1 Updateではマウスやキーボードでの操作性を向上
(2014/4/8 18:34)
日本マイクロソフト株式会社は、日本時間4月9日に提供を開始する「Windows 8.1 Update」についての説明会を開催した。
「Windows 8.1 Update」は、Windows 8.1のユーザーインターフェイスの改善や、低スペックのハードウェアへの対応などを行うアップデート。日本時間4月9日午前2時から、Windows Updateを通じてWindows 8.1ユーザーに提供される予定。また、Windows 8ユーザーに対しても、Update適用済みのWindows 8.1がWindowsストアで提供される。
日本マイクロソフト執行役常務コンシューマー&パートナーグループ担当の香山春明氏は、Windows搭載PCは好調が続いている法人向け市場に加え、2014年に入ってからは個人向け市場も前年比でプラスとなり、3月には前年の倍近い出荷台数になったと説明。PCの買い替えが進んだ結果、Windows XP搭載PCのシェアは2014年6月末には個人で8.7%、法人で6.6%になるという予測を示し、今後も引き続き移行支援を進めていくとした。
また、Windowsタブレットが急速に拡大しており、2013年末には家電量販店における7~11.6インチタブレットのシェアは26%に達したとする調査結果を紹介。競合他社が対前年でほぼ横ばいの中で、Windowsタブレットは倍近い伸びとなっているとアピールした。
業務執行役員Windows本部本部長の藤本恭史氏は、まもなく公開予定の「Windows 8.1 Update」の概要を紹介。マイクロソフトでは、ユーザーの声を迅速に製品に反映して提供する「ラピッドリリース」を表明しており、2012年10月にWindows 8をリリースしてから、1年後にはマイナーアップデートとなるWindows 8.1をリリースしており、今回のWindows 8.1 Updateもそうしたユーザーの声を反映したアップデートだとした。
藤本氏は、これまでのWindows 8.1では「新しいスタート画面と従来のデスクトップ画面の操作性の違い」にユーザーの戸惑いがあったとして、タッチ操作向けのユーザーインターフェイスはそのままに、マウスやキーボードといった従来の操作性を向上させたとした。
例えば、新しいスタート画面では、これまではマウスを右クリックしても何も起こらなかったが、Windows 8.1 Updateでは右クリックメニューが出るようになり、従来のマウス操作と違和感のない形になった。また、スタート画面の右上には電源ボタンと検索ボタンが配置され、マウスでもすぐにこれらの機能にアクセスできるようになった。
Windowsストアアプリでは、マウスカーソルを画面上に持っていくと従来のデスクトップアプリのような「タイトルバー」が表示されるようになり、終了や最小化といった操作が行える。また、Windowsストアアプリはデスクトップ画面のタスクバーにピン止めできるようになり、デスクトップ画面を中心に使うユーザーにもWindowsストアアプリを使いやすくした。
Internet Explorer(IE)については、企業内のウェブアプリなど最新のIEでは動作しないページを動作させるための、IE8互換モードとなる「エンタープライズモード」を新たに搭載。このほか企業向けの機能としては、モバイルデバイス管理(MDM)機能の強化や、Windowsストアを介さずにアプリを展開するサイドローディングの条件の緩和などを行っている。