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アイセイ薬局、お薬手帳アプリ運用開始、服薬モチベーションの維持にも

 調剤薬局を展開する株式会社アイセイ薬局は、スマートフォン対応のお薬手帳アプリ「おくすりPASS」の運用を5月12日より開始したと発表した。iOSとAndroidに対応しており、それぞれApp StoreとGoogle Playで公開している。まずはアイセイ薬局日本橋宝町店で実証実験を開始。秋ごろには全国展開を予定している。

 おくすりPASSでは、処方された薬の管理が可能。誰がいつ、どれだけの期間服用するか一覧できる「服薬カレンダー」、服用する時間になるとアラームで知らせる「服薬リマインダー」などの機能を備える。業界標準のJAHIS 1.0/1.1フォーマットに対応しており、薬局から提供されるQRコードを読み込むことで、アイセイ薬局以外の調剤薬局も一元管理できるという。1台のスマートフォンで、最大8人まで登録・管理可能。

 ホーム画面には服薬達成率と飲み忘れによる薬代の総額を表示し、生活習慣病など長期服用者のモチベーションを維持させる。アイセイによると、処方薬の飲み忘れ・飲み残しによる医療費の無駄は年間500億円とも言われるという。

 服用状況のデータは薬局・薬剤師にも共有され、次回の調剤時の指導に活用されるほか、ユーザーの希望によりかかりつけ医とも共有可能。また、既往歴や健康診断のデータも登録でき、ユーザーに合わせた健康情報も提供する。

(永沢 茂)