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何と読むのか難しい新ドメイン「.シャバカ」や忍者向けの「.ninja」受付開始

 株式会社インターリンクが提供するドメイン名登録サービス「ゴンベエドメイン」で29日、新gTLD「.ninja」の一般登録受付を開始した。登録料金は年間3240円(税込)。

 「.ninja」を提供・管理すレジストリ事業者はUnited TLD Holdco Ltd.という海外企業だが、これはもちろん日本語の「忍者」のことだ。インターリンクによれば、海外では、例えばゲームが上手な人など「物事に長けている人」を「ninja」と呼ぶのだという。本物の忍者以外でも「.ninja」を活用できるシーンがいろいろと考えられそうだ。

 このほかゴンベエドメインでは、28日からは中国語およびアラビア語による新gTLD計4種の一般登録受付も開始している。

 中国語の3種は、「オンライン」「ウェブサイト」「モバイル」の意味を表す「ザイシェン」「ジョンウェンワン」「イードン」という言葉の漢字表記。登録料金は、ザイシェンとジョンウェンワンが年間5400円(税込)、イードンが年間3240円(税込)。

「.シャバカ」の公式ロゴ
左が「ザイシェン」、右が「ジョンウェンワン」

 もう1種は、アラビア語で「ウェブ」あるいは「ネットワーク」といった意味の言葉。「シャバカ」と読むとのことだが、アラビア語表記のため、これを読める日本のインターネットユーザーはそう多くはなさそうだ。

 また、アラビア語は右から左へ表記する言語のため、シャバカでは登録できるのアラビア語のみとなっている。ドメイン名表記も右から左の順となり、通常とは逆にTLDが左端に来る。シャバカの登録料金は年間3240円(税込)。

 ゴンベエドメインで取り扱い中の新gTLDは全157種となった。このほか「.com」「.jp」など従来からのTLDを含めると、全700種を超える。

【追記 2014/5/30 21:35】
 インターリンクによると、国内で「.シャバカ」を取り扱っているのは同社のみ。あわせて、レンタルサーバーサービス「マイサーバー」でもアラビア語を含むすべての新gTLDへの対応を発表(本誌5月28日付関連記事を参照)していることもあり、実際に「.シャバカ」ドメインを使ったサンプルサイトを公開した。

 FirefoxとSafariでアクセスすると、「オタク.ネット」という意味のドメイン名が、アドレスバーにアラビア語で表示されるのを確認できる。インターリンクの代表取締役・横山正氏は自身のブログで「一人も利用してもらえないかも知れませんが、インターリンクは、またしても誰もやっていない技術的な挑戦をした」とコメントしている。

「.シャバカ」ドメインを使ったサンプルサイト(http://xn--mgby2cekg.xn--ngbc5azd/)にFirefoxでアクセスした状態

(永沢 茂)