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毎月の請求・催促を自動処理してくれる「継続請求管理ロボット経理のミカタ」

「継続請求管理ロボット経理のミカタ」のサービスロゴ

 株式会社Cloud Payment(株式会社J-Paymentから社名変更)と子会社の株式会社Subscriptionは8日より、クラウドサービス「継続請求管理ロボット経理のミカタ」の本格提供を開始した。請求内容などを登録するだけで、請求書の発行、入金確認、未納時の催促などを自動で行ってくれる。基本料金は、請求件数月100件以下の場合は月額1万円から。初期費用は5万円(いずれも税別)。このほか、請求書の郵送代行や決済サービスの利用などに応じて手数料がかかる。

 経理のミカタは、毎月継続して課金が発生する「サブスクリプション型」サービスの請求および料金収受に特化。請求内容を一度登録しておけば、毎月あるいは毎年といった単位で請求書を自動作成してくれる。

 また、Cloud Paymentの決済プラットフォームと連動。銀行口座に振込があった場合、正しく支払われたか照合する「消し込み」作業が自動で行える。請求期日を過ぎて未納だった場合には、催促メール自動送信が可能。

 未収金の確認、各種操作などはダッシュボードから行う。タスク通知機能があるため、請求漏れなどを抑止できるという。

サービスの流れ
ステータスの確認などを行うダッシュボード画面
請求書を発行
決済プラットフォームとの連動も

 なお、経理のミカタはAPIなどによる外部システム連携に対応。既存の顧客データベースと連携させ、請求登録手続きを軽減できる。また、CSVファイルを使った請求情報インポートも可能。

 Cloud Paymentでは、経理のミカタがあらゆる継続課金型ビジネスに対応できると説明。SaaSやASPといったIT事業者系サービスはもちろん、不動産業者や士業(弁護士や公認会計士など)、一般消費者向けの料金請求でも利用できる。

Cloud Payment代表取締役の清久健也氏

 8日には、サービス発表記者会見が開催された。Cloud Paymentの代表取締役である清久健也氏によれば、同社は決済プラットフォームの運用を基幹事業としてきたが、それと連動するクラウドサービスにも注力するため、社名を変更した。

 経理のミカタは、その決済プラットフォーム連動型クラウドサービスの第2弾となる。開発に至った背景としては、サブスクリプション型ビジネスが国内外で改めて注目されたことにあるという。「サブスクリプションは、不動産における家賃、塾の月謝など、昔から存在しているビジネスだが、安定的な収益をもたらす理想的なモデル。米Adobe Systemsがソフトウェアを売り切りから月額課金にしたことも話題になった」(清久氏)。

 サブスクリプション型を標榜する企業の増加に合わせ、それをサポートする支援・管理系のサービスもまた必要性が高まってくる。ただ、米国では「Zuora」「Recurly」「Gainsight」などがある一方で、日本においては継続請求管理サービスを提供する事業者が少ないという。清久氏は「サブスクリプションに特化し、さらに決済に連動している請求サービスの市場は、プレイヤーが不在。言わばブルーオーシャンであり、経理のミカタはこの未開領域を狙っていく」と語った。

米国でサブスクリプション型ビジネスが注目されているという
国内の請求管理系サービス事業者との比較図

(森田 秀一)