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Google Chrome、NPAPIプラグインのサポートを2015年1月から段階的に廃止

 Googleは24日、ウェブブラウザー「Google Chrome」において、NPAPI(Netscape Plug-in API)プラグインのサポート打ち切りに向けてのスケジュールを発表した。

 Googleでは、古いアーキテクチャーであるNPAPIを利用したプラグインについて、セキュリティ向上やスピード、安定性などの観点から、Google Chromeでのサポートを廃止する方針を明らかにしている。

 プラグインの開発者に対しては、新たなアーキテクチャーであるPPAPIを利用するよう促しているが、SilverlightやJavaなどのプラグインが現在でもNPAPIを利用している。2014年10月時点のNPAPIプラグインの利用率は、Silverlightが11%、Google Talkが7%、Javaが3.7%、Facebookが3.0%、Unityが1.9%、Google Earthが0.1%などとなっているという。

 既に、NPAPIプラグインはデフォルトでブロックされる状態となっているが、Silverlightなど利用率の高い5つのプラグインについては“ホワイトリスト”としてブロックされないようになっている。

 Googleでは、NPAPIプラグインのサポート廃止に向けたスケジュールを公表。2015年1月には、“ホワイトリスト”の仕組みを廃止し、すべてのNPAPIプラグインがデフォルトでブロックされるようになる。

 2015年4月には、NPAPIプラグインのサポートはデフォルトで無効となり、Chrome Web StoreでもNPAPIプラグインを必要とする拡張機能を非公開とする。ただし、移行措置が必要な企業などへの対応として、NPAPIプラグインを有効にする方法を提供する。

 2015年9月には、NPAPIプラグインのサポートを完全に廃止し、NPAPIプラグインを有効にする方法の提供も終了する。これにより、Google ChromeでNPAPIプラグインは利用できなくなる。

(三柳 英樹)