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加賀市、ふるさと納税施策「DMMマネー50%特典」打ち切り、市の内部判断により

 石川県加賀市は4日、ふるさと納税制度において、寄付額の50%に相当する「DMMマネー」を特典として付与する施策を終了したと発表した。当初、3月末までを予定していたが、前倒しで終了したかたちだ。理由について同市のウェブサイトでは「諸般の事情により」とのみ説明されている。なお、すでに申し込みをした人に対しては、当初の説明通り対応するという。

石川県加賀市のふるさと納税制度に関するお知らせ

 加賀市総務部企画課によると、今回の施策について総務省から指摘があったり、市民や外部から意見を寄せられたことはないとしている。

 ただし、4月からの地方税制改正にともない、総務省からは、換金性の高いプリペイドカードや返戻割合の高い商品を自粛するようにとの通達が1月23日にあったという。これに対して加賀市では、Tポイントを付与する自治体や、格安航空会社「Peach」のチケット購入に使えるポイントを付与する自治体があることを参考に、税制改正前の3月までの施策としてDMMマネー50%の特典を開始した。

 予想以上のスピードで寄付が集まり、2月末には5300万円を突破したが、加賀市内部から、この特典が換金性の高いプリペイドカードに該当するのではないかとの指摘があったことを受け、税制改正の内容を改めて見直した結果、施策続行は不適切との判断に至った。

(山川 晶之)