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ヤマハ、6名程度での利用に適したマイクスピーカーシステム Web会議などの遠隔コミュニケーションを支援

 ヤマハ株式会社は、完全子会社である米国の通信・音響機器メーカーRevolabsのUSBスピーカーフォン「FLX UC 500」を、4月下旬より国内で販売開始すると発表した。価格は6万円(税別)。

 「FLX UC 500」は、Web会議など、ネットワークを通じた遠隔コミュニケーションで利用できる、USB(2.0)接続のスピーカーフォン。PCを中心とした6名程度の環境を想定しており、音声帯域幅が広く聞き取りやすい2基のスピーカーや、360度どこからでも広範囲の周波数を収音できる4基の集音マイク、音声の回り込みを排除するエコーキャンセラー機能などの音声処理技術を組み合わせて、“聞き取りやすく話しやすい”コミュニケーション環境を実現するという。

 また、「音量調整」や「電話接続/電話切断」のボタンを搭載しており、Web会議などでの音量調整や接続・切断の操作を行えるとのこと。

 対応OSは、Windows 8.1//8/7とMac OS X 10.10/10.9、Chrome OS。音量は最大93dB(0.5mの距離で計測)、周波数帯域は収音が160~1万2000Hz、再生が160~2万Hzとなっている。

 同社では、Web会議やソフトフォンを利用した遠隔会議だけでなく、授業・セミナーなどの遠隔講義をはじめ、さまざまな遠隔コミュニケーション用途に「FLX UC 500」を訴求したい考えで、初年度に2000台の販売を見込む。

FLX UC 500
6名程度の環境での利用を想定している

 なおRevolabsは、米国市場を中心に会議室向けワイヤレスマイクシステムや電話会議システムの開発・製造・販売企業。2014年3月にヤマハによって買収され、完全子会社となっている。新製品の「FLX UC 500」は、設備音響業界で高い技術力を持つRevolabsの技術力を生かして開発されており、ヤマハに欠けている商品ラインアップをカバーできるとの判断から、国内で発売されることになった。

(石井 一志)