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日本と韓国、App StoreとGoogle Playの合計収益の90%以上がゲームアプリ
(2015/5/13 17:53)
App Annie Japan株式会社は13日、日本、米国、英国、ドイツ、韓国のモバイルアプリ利用動向を調査した「2015年第1四半期アプリ利用状況レポート」を発表した。
アクティブユーザーあたりの平均月間セッション数に基づいたアプリランキングでは、5カ国とも「通信」「ソーシャルネットワーク」カテゴリーのアプリがトップ。Androidスマートフォンのセッション数の40%を占めているという。各国のトップアプリは、日本が「LINE」、米国が「Facebook」、英国とドイツが「WhatsApp Messenger」、韓国が「KakaoTalk」。
欧米市場とアジア市場ではゲームアプリ利用の違いが見られた。日本のAndroidスマートフォンユーザーでの平均月間ゲームセッション数は、米国の約3倍、英国の約7.5倍に上っているほか、セッション時間でも米国の約4倍。韓国も日本と同様の傾向が出ている。なお、米国、英国、ドイツでは、ゲームよりもSNSや「メディア&動画」カテゴリーのアプリに時間を費やす傾向が見られるという。
また、5カ国ともApp StoreとGoogle Playなどのアプリストアの収益の大部分をゲームアプリが占めており、中でも日本と韓国ではゲームがアプリストアの収益の90%以上に達する。なお、App Annie Japanでは、日本と韓国のゲーム市場の違いとして、日本の方がセッション数が多い割にセッション時間が韓国と同等であることから、韓国ではミドルコアゲームやコアゲームが日本よりわずかに好まれる傾向があるとしている。
iPhone/iPadユーザーによる、各国のモバイルネットワークでのデータ使用量は韓国がトップで、「メディア&動画」カテゴリーのアプリがデータ量の多くを占めた。特にYouTubeは5カ国すべてでトップとなっている。また、僅差で日本が2位となり、次いで米国、英国、ドイツと続いた。
また、App Annie Japanでは、アクティブユーザーあたりのモバイルデータ使用量と、4G LTEネットワークを経由したモバイルデータ通信量の割合に相関性が見られたと指摘。モバイルデータ通信に占めるLTEの割合が100%に迫っている日本と韓国では、Androidスマートフォンにおけるモバイルデータ使用量が米国より35%多い。これに対し、LTEの普及が遅れているドイツでは、モバイルデータ使用量が米国よりも75%少ないことが分かったという。