日本年金機構、ウイルス感染で個人情報125万件流出、該当者は基礎年金番号変更へ

　日本年金機構は1日、年金番号などの個人情報約125万件が流出したと発表した。職員のPCがウイルスに感染したのが原因。5月28日に判明したという。

　流出した情報は、二情報（基礎年金番号、氏名）が約3万1000件、三情報（基礎年金番号、氏名、生年月日）が約116万7000件、四情報（基礎年金番号、氏名、生年月日、住所）が約5万2000件。

　日本年金機構では6月2日以降、流出該当者をシステム上で確認できる体制をとり、該当者から年金手続きがあった際には本人であることを確認した上で手続きを行う。さらに該当者には個別連絡するとともに、基礎年金番号を変更して対処するとしている。

　メールの添付ファイルを開封したことでウイルスに感染し、不正アクセスされたとみられている。日本年金機構では、不正アクセスが見つかった時点で感染PCを隔離し、ウイルスの除去を進めているほか、外部への情報流出を防止するため、全拠点でインターネット接続を遮断しているという。

　なお、基幹システムである社会保険オンラインシステムへの不正アクセスは現在のところ確認されていないが、さらに精査中だとしている。