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「Pythonエンジニア育成協会」設立と認定試験の実施へ向け、発起人会が発足、NECが設立資金を提供

 認定試験の実施を通じてPythonエンジニアの育成を目指す「一般社団法人Pythonエンジニア育成協会」の7月設立へ向けて、このほど発起人会が4月21日に発足した。

 試験は、今夏に東京で4回のベータ試験を無料で行う。さらに2017年4月より全国200カ所のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターで本試験を実施する予定。

 実施される試験には「Python 3エンジニア認定基礎試験」と「Python 3エンジニア認定データ解析試験」の2つがあり、いずれも受験料(税別)は1万円、学生は5000円。試験の内容はベータ試験前の6月に発表される予定。問題はゴールド試験スポンサーにも名を連ねるNECマネジメントパートナー株式会社が作成し、Pythonエンジニア育成協会が監修を行う。

基礎試験の対象書籍「入門 Python 3」とデータ解析試験の対象書籍「Pythonによるデータ分析入門」(いずれもオライリー・ジャパン刊行)

 発起人会の代表理事は、一般社団法人PHP技術者認定機構代表理事/Rails技術者認定試験運営委員会委員長/ビジネスOSSコンソーシアム・ジャパン 理事長を務める吉政創成株式会社の代表取締役の吉政忠志氏。このほか、国内最大のPythonイベントである一般社団法人PyCom JPの代表理事で、株式会社CMSコミュニケーションズ代表取締役の寺田学氏、多くのPythonエンジニアを抱える株式会社ビープラウド代表取締役社長の佐藤治夫氏も参画。日本電気株式会社(NEC)が特別協賛会員/プラチナ試験スポンサーとして出資。これによりオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターでの試験実施が実現したという。

「前列左から」寺田学氏、吉政忠志氏、佐藤治夫氏、「後列左から」NECマネジメントパートナーの山崎明子氏、NECビッグデータ戦略本部の菅野亨太氏

 Pythonは、ビッグデータや機械学習、ウェブサービス開発などの分野で注目される開発言語。Pythonエンジニアの求人件数は、米国ではJavaに次ぐ2位で4万件を超えており、国内でもこの2年間で250%増加した。今回の協会設立は、近い将来のPythonエンジニアの不足を見越したものとのこと。

米国ではRubyに次いで2位。平均年収ではトップとなっている

(岩崎 宰守)