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ユーザーローカル、チャットボット開発向けの「人工知能ボットAPI」発表、先着3000名に無料提供

 株式会社ユーザーローカルは10日、チャットボット開発向けのプラットフォーム「人工知能ボットAPI」の事前登録受付を開始した。開発者向けに先着3000名に限り無料で提供する。

 対応するメッセージサービスは、「LINE BOT」(LINE)、「Facebook Messenger」(Facebook)、「Twitterボット」(Twitter)、Slackの4種類。これらのサービス上でチャットボットによる自動返信機能を簡単に利用できるとしている。

 ユーザーからのメッセージをAPIが受け取ると、形態素解析で内容に合わせた返信内容を人工知能で生成する仕組み。Twitterのツイート過去ログ、Instagramのハッシュタグ、ニュース記事やブログなど数十億件に上るテキストデータを機械学習させているため、自然言語による高度な会話を実現するとしている。

 主な機能は、自然な受け答えや雑談を返信する「全自動会話エンジン」、「○○ですニャ」「○○だワン」など犬・猫っぽい語尾、ロボット風、執事風の言い回しなどキャラクターに合わせてメッセージ内容を変換する「キャラクター会話API」、会話中の相手の名前をもとに性別を自動推定し、姓・名を切り分ける「氏名自動認識API」の3つがある。

 これらのAPIライブラリは、SNS向けチャットボット開発だけでなく、オンラインゲーム内のキャラクター(ノンプレイヤーキャラクター)やロボット開発にも活用できるとしている。

全自動会話エンジンを使った会話例
キャラクター会話APIの実装例
氏名自動識別APIの会話例

(磯谷 智仁)