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インスタ時代に新たなブログサービス「g.o.a.t」、KDDIウェブが投入、文章とビジュアル融合

 株式会社KDDIウェブコミュニケーションズは11日、新ブログサービス「g.o.a.t(ゴート)」を発表した。同日、日本語・英語サイトで事前登録の受付を開始した。登録者に対して6月より順次、ベータ版サービスを提供開始する。g.o.a.tとは、「Greatest of All Time(史上最高)」の意味。

 同社によれば、現在はInstagramなどに代表されるビジュアルでの表現・情報発信・コミュニケーションが普及しているのに対し、ブログサービスはかれこれ10年以上もスタイルが変わっていないという。g.o.a.tは、“ビジュアルブログ”をサービスのコンセプトに掲げて開発。「画像や動画などのビジュアルと文章の融合をより高めた新しい表現ができる」としている。

 具体的には、ブログに画像をアップロードする際にワイド/スクエアなどのトリミングやフィルターなどの編集が行えるようにしたほか、複数の画像を選択することで自動的にそれらをきれいに並べてレイアウトするフォトギャラリーなど、ビジュアルを最大限に生かすための機能を用意した。画像は、SNSにアップロードしてあるものも利用できるほか、提携するストックフォトサービスの高品質画像も無料で使用可能。

ページ右側から迫り出してくるプロフィール画面には、背景に動画を張り付けられる
画像編集画面
チャット型のレイアウトも用意

 さらに正式サービス化以降、雑誌風レイアウトも提供する。これは、ブログ記事の背景全面に画像が敷かれた上に文章を表示するもので、縦書きレイアウトにも対応する。動画と組み合わせ、動きのあるブログも作成できるとしている。

雑誌風レイアウト

 KDDIウェブコミュニケーションズでは、既存ブログサービスのユーザーでもっとビジュアルを活用したいと考えるブログ作者からのニーズがあるとみているほか、Instagramのユーザーがビジュアルに加えて文章による表現の必要性を感じた場合などにg.o.a.tが受け皿になるとしている。サービス開発にあたっては、ブログ「ホームページを作る人のネタ帳」作者のYamada氏、ギーク女優の池澤あやか氏、フリーランスライターのさえり氏が参加しており、書き手の視点から改善点や機能面などのコンサルティングに携わったという。

 g.o.a.tは、3カ月後をめどに正式サービスに移行する予定。雑誌風レイアウトのほかにも順次、新機能を追加していく。記事のデザインテンプレート1種類および基本機能は無料で提供。雑誌風レイアウトなどの追加テンプレートやオプション機能などを有料で提供する方式を想定している。テンプレートを個々の記事単位で購入できる少額課金や、月額課金によるオプション機能パッケージなどの形態も用意するという。

(永沢 茂)