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3G回線と公衆無線LANが2980円から、「DTIハイブリッドモバイル」の使い勝手

ストレージを無料で標準搭載、ISPのノウハウでトラフィックの最適化も

DTIハイブリッドモバイルプラン

 株式会社ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)が3月、NTTドコモのFOMA 3G回線とNTTコミュニケーションズの公衆無線LANを使った「DTIハイブリッドモバイルプラン」を開始した。

 DTIハイブリッドモバイルプランがインターネットユーザーの関心を集めたのは、な
んといっても月額2980円(+端末料金630円)からというその価格だ。日本最大のサービス提供カバー率を持つNTTドコモのFOMA 3G回線を利用し、最大7.2Mbps(下り)を転送量無制限で提供するだけでなく、NTT Comが有する全国約4000アクセスポイントの公衆無線LANサービスをハイブリッド型で提供することで、カバレッジと高速接続の2つのニーズを業界最安値価格帯で実現している。

 また、ハイブリットモバイルプランに申し込みをすると、容量10GB/転送量無制限のオンラインストレージサービス「ServersMan@Disk」が標準で無料搭載される。ドコモ3G回線と公衆無線LANサービスに操作性の高いオンラインストレージサービスまでついて2980円(+端末料金630円)となれば、チェックしないわけにはいかないだろう。

DTIハイブリットモバイルプラン申込み方法
 (※オンラインストレージサービス「ServersMan@Disk」を有効にするには別途手続きが必要)
http://dream.jp/mb/dc/step.html

 今回は、ハイブリッドモバイルプランを実際に使い、その使い勝手を試してみた。

NTTドコモのエリア+4000カ所の公衆無線LANが低価格で利用可能

 DTIハイブリッドモバイルプランは、フリービットのMVNOサービス「YourNet MOBILE」を利用したサービスで、2011年3月8日から申し込み受け付けを開始している。

 3G回線サービスの通信速度は、下り最大7.2Mbps、上り最大5.7Mbps。DTIのFTTHサービスなどと同様に、迷惑メール対策の「OP25B」と、P2Pファイル共有ソフトなどの利用についての制限はあるが、その他に使用するデータ通信量による帯域制限は無く、転送量無制限のサービスとして提供される。さらに、NTT Comの公衆無線LANサービス「ホットスポット」のアクセスポイント(全国約4000カ所、スタンダードエリアの一部を除く)も利用できる。

 端末は、モバイルルータータイプの「NetIndex Mobile Router RS-CV0C」と、USBタイプの「ZTEMF120」の2種類から選べる。

NetIndex Mobile Router RS-CV0C ZTE MF120

 初期費用なしで、月額料金は2980円+端末レンタル料金630円の合計月額3610円で、全国をカバーするNTTドコモの回線と公衆無線LANサービスの両方が使えることが、DTIハイブリッドモバイルプランの最大のメリットだ。なお、最低利用期間が24カ月間で、途中解約の場合には、1155円+端末規定料金630円×残りの月数が必要となる。

 料金面で比較すると、NTTドコモの「定額データプラン スタンダード」+2年継続契
約の「定額データ スタンダード割」は月額上限6720円(端末料金とISP料金は別)と
なるので、かなり安く利用できる。

 ルータータイプのNetIndex Mobile Router RS-CV0Cであれば、ダイヤルアップ先
の設定や、PCやスマートフォンなどの側の設定の必要がなく、すぐに無線LANとして接続できる。ただし、初期状態では無線LANの暗号化方式が「None」(なし)になっているので、まずは管理画面から暗号化方式など必要な設定をしておきたい。また、USBタイプのZTE MF120では、ドライバーや接続ユーティリティをPCにインストールし、接続の設定をする必要がある。

モバイルルータータイプの「NetIndex Mobile Router RS-CV0C」の管理画面で、無線LANセキュリティ設定などを変更する USBタイプの「ZTE MF120」で接続するためにPCで設定する

 4月下旬に西新宿の都庁付近の屋外で速度を計測してみたところ平均速度は400kbps〜1.5Mbps程度で、場所によっては3Mbps出る場合もあり、ドコモのFOMA網ならではのスピードが体感できる。DTIでは速度について気を配っているようで、この後のインタビューにあるように速度の情報公開も検討しているとのことだ。

 最近では従来型の携帯電話とスマートフォンの2台持ちの人も少なくないため、そこにもう1台データ通信端末を加えると、月額料金が大きくなる。最大5台までの接続が可能のため、少しでも料金を抑えつつ、旅行先などでも確実にインターネット接続したいという用途には、DTIハイブリッドモバイルプランが向いているだろう。Wi-FiモデルのiPad2の無線接続などでも利用することができ、ユーザーの用途にあわせて活用することができる。

 ちなみに、RS-CV0Cに装着されていたSIMを他のモバイルルーターにも装着してみたが、APNなどを登録することで問題なく利用できた。フレッツの光ポータブルを使っても、安定した接続が確認できている。既にFOMA回線対応のモバイルルーターを持っている場合にはこうした使い方もできるが、DTIが想定している使い方ではないため自己責任となる点には注意しておこう。

速度測定結果の例 他のモバイルルーターでもSIMの利用が確認できた

 さらに、DTIハイブリッドモバイルプランでは、ドコモの3G回線に加えて、NTTコミュニケーションズの公衆無線LANサービス「ホットスポット」も利用できる。ホットスポットのサービスエリアのうち、モスバーガーやタリーズコーヒー、プロントなどが含まれる「スタンダードエリア」(東京メトロなど一部エリアを除く)に対応し、全国約4000カ所の公衆無線LANスポットが利用できる。

 ホットスポットに別途加入した場合、全エリアが使える「コース3」の料金は月額1680円だ。利用できるエリアはスタンダードエリアに限られるものの、このサービスがドコモの3G回線とセットで月額3610円で利用できるのは大きな魅力だ。

公衆無線LANサービス「ホットスポット」も利用できる 全国4000カ所の「スタンダードエリア」が利用可能

圧倒的な安さで、どこでもつながるドコモ3G回線が使え、公衆無線LANまで使える

植松聡介氏

――サービスを始めた狙いを教えてください。

植松:DTIでは、まずFTTH、ADSLで業界最安値水準のプランを用意しまし、さらに昨年、VPSというクラウド系のサービスでも、非常に価格競争力のある商品を提供できるようになりました。そして最後に、今回のモバイルサービスのリリースにこぎつけました。独自のモバイルサービスは以前から検討していましたが、提供するならば価格競争力のある形でやりたいという思いがありました。フリービットグループはDTIも含めた300社以上のプロバイダーにサービスを提供しているので、全体でユーザー数を集めることでスケールメリットにより単価を下げられることから、今回のサービスが実現しました。おかげさまで、サービス開始のリリース以降、予想以上の反響をいただいています。

――ハイブリッドモバイルプランは、Wi-FiモデルとUSBモデルがありますが、どちらが人気でしょうか。

植松:Wi-Fiモデルです。特に、スマートフォンで利用される方が多いようです。Twitterでも「使っているスマートフォンの3G回線だとつながりにくい場合もあるので重宝している」と書いている方がいらっしゃいました。

――今後の端末ラインナップの拡充予定は?

植松:現在計画中で、今後も増やしていく予定です。

――今後ユーザー数が増えると、より回線が苦しくなるのではないかという心配もあります。

植松:まず、ユーザーが増えれば回線も太くなりますので心配いりません。加えて、DTIは、大きな帯域をコントロールする「トラフィックの最適化」を行っています。DTIには「お客様からいただいている1円の価値を均等に配分する」という思想があり、10年以上もの間、非常に大きな帯域の最適配分を行ってきました。この間に蓄積したノウハウがあるからこそ、快適な環境を皆様に提供できるのです。これは他社にはない強みのひとつです。

――NTTドコモとの間の接続はどのような構造になっているのでしょうか。全国にユーザーが増えたときにスケールするようになっているのでしょうか。

植松:もちろん、スケールするようになっています。加えて、インターネットへの接続の部分は、フリービットの「YourNet MOBILE」のサービス全体で帯域を確保しているので、非常に余裕のある構成となっています。

――DTIのFTTHサービスなどでは、サポートページで回線の実効速度をグラフで表示していますが、同じような情報をモバイルプランでも掲載するというような予定はないでしょうか?

植松:現在、企画中です。

――最後に、ユーザーへのメッセージを。

植松:DTIのモバイルサービスはNTTドコモの3G回線で「つながる」ことと、全国4000カ所の公衆無線LANまで使える「ハイブリット」なプランであること、さらに今回、進化するオンラインストレージサービス「ServersMan@Disk」を標準機能としてご利用いただけるようになりました。これだけ備わって月額2980円と「圧倒的に安い」ことが最大の強みです。快適なモバイルの通信環境と、ファイルの履歴管理や復元・公開用URLの作成などといった充実した機能をもつストレージサービスで、より一層お客様の日常が楽しく、便利で、快適になればうれしいです。

 速度については日々チェックをしていますが、Twitterの公式アカウントでも案内をしていますので、そちらも確認してみてください。

――ありがとうございました。


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(高橋 正和)

2011/5/31 13:17