【事件】
DNSルートサーバーに分散サービス拒否攻撃
~Matrix NetSystemsが検知結果公開
■URL
http://www.matrixnetsystems.com/ea/advisories/20021022_instant_alert.jsp
http://m.root-servers.org/monthly.html
Matrix NetSystems
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WIDEプロジェクトが管理する ルートサーバーへのトラフィック状況 |
インターネットのパフォーマンス監視サービスを提供する米Matrix NetSystemsは22日、DNSルートサーバーへの分散サービス拒否(DDoS)攻撃を検知したと発表した。攻撃は、DNSネットワーク全体にアドレス変換機能を提供する13台のルートサーバーを標的としていた。
同社によると、攻撃は21日米東部夏時間の午後4時(日本時間22日早朝)から始まった。Matrix NetSystemsでは、攻撃によって複数のISPにおいて遅延が増えたのを観測している。攻撃によって最も影響を受けたのは、米国のVeriSign (2台)、米国防省、米陸軍研究所、スウェーデンのAutonomica、英国のReseaux IP Europeens、日本のWIDEプロジェクトが管理する7台のルートサーバー。
攻撃のピーク時には、DNSネットワーク全体への到達率が通常のほぼ100%から平均94%以下に減少。なお、WIDEプロジェクトが管理するルートサーバーは、影響が大きかった7台のうちの1台だが、一般ユーザに影響が出るほどの性能低下は発生しなかった。
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(2002/10/24)
[Reported by 江藤 浩幸]
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