ワーキンググループが最終草案

W3C標準に含まれる特許は使用料フリーで

■URL
http://www.w3.org/TR/2002/WD-patent-policy-20021114/

　Web標準化団体のWorld Wide Web Consortium（W3C）は14日、特許ポリシーに関する最終草案を公開した。W3Cの標準規格に含まれる特許について、特許権使用料フリーとする方針があらためて提示されている。

　W3Cでは昨年夏、W3C標準の策定に参加した企業が、そこで使用される特許について合理的で非独占的な方法で使用料を課すことを認める「RAND（reasonable and non-discriminatory）方針」を示していた。しかしこれが批判にさらされていたことから、W3Cのワーキンググループはこの方針を見直し、今年2月には特許権使用料フリーとする草案を発表していた。

　今回公開された最終草案は、2月の草案で示された方針を引き継ぐものである。12月31日までパブリックコメントを受け付けた後、来年2月から3月にかけて勧告案をとりまとめ、5月にも特許ポリシーとして採択する予定だ。

◎関連記事
■米Apple、W3Cの特許認定案に対し反対意見書を提出
■W3Cが標準規格の特許料徴収権を見直し

(2002/11/15)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]